先生たちのガーナ見聞録:教師海外研修40年/下 山崎知代子教諭 /山口
◇「心がつながった」−−鳥取県立鳥取聾学校・山崎知代子教諭(28)
◇手話を使い親ぼく、地域に残る助け合い精神
研修6日目の8月2日。教諭12人は北部、タマレのダヒンシェリ中学校で模擬授業を行った。熱心に見つめる茶色い瞳。異国の地での教壇はいつもとは勝手が異なり、戸惑い気味の教諭も少なくない中、鳥取県立鳥取聾(ろう)学校教諭、山崎知代子(28)は堂々と日本の唱歌「故郷(ふるさと)」を歌った。と言ってもメーンは手話だ。
「うさぎ追いし〜」。いつものメロディーを手の動きと表情で伝える。「どんな歌と思う」と問いかけると「山や川が出てくる歌」。生徒たちが口々に答えるのを見て、出国前に自らに課した誓いをかみしめた。「遠いアフリカでも手話を通じてつながれることを伝えたい」。帰り際、生徒の一人がはにかみながら近寄り、覚え立ての手話をしてみせた。「友だち」
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MSN毎日
聴覚障害者が獣医師目指し山大入学 講義支援に試行錯誤=山口
◆事前資料渡すなど対応
耳の不自由な二川雄一さん(20)が今春、獣医師を目指して山口大農学部(山口市)に入学した。同大は、講義を理解しやすいよう支援策を講じているが、今後、専門科目が始まれば、一層の対策が必要になりそうだ。初めてとなる聴覚障害者を受け入れた同学部獣医学科の教員らは、試行錯誤を重ねている。
宇部市出身の二川さんは、3歳の時、聴力が十分でないことが分かった。程度は2級で、補聴器がなければ近くの会話も聞き取れない状態。だが、「弱い立場の動物を守りたい」と同学科に進んだ。
同大は昨年度、「修学に障害のある学生に対する支援に関する基本方針」を策定。教育センターや学部、学科の担当者らが、二川さんの入学前から話し合いを続けながら、受け入れ態勢を検討した。教壇に立つ教員には、補聴器に直接声を届けるFMマイクを装着したり、講義内容や資料を事前に渡したりするよう要請。勉強会も開き、「唇の動きを読むので、板書の時は話さない」、「目を見てゆっくり話す」などを学んで対応した。
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YOMIURI ONLINE(読売新聞)
双子・三つ子、表情多彩 鳥取の聾学校写真部、新宿で35点展示=東京
双子や三つ子が被写体となる写真展「ツインズ&トリプレッツ」が、新宿区のニコンサロンbis(西新宿1)で開かれている。撮影したのは、鳥取県立鳥取聾(ろう)学校の写真部員たち。桜の木の下で笑顔を見せる双子や元気に鬼ごっこをする三つ子など厳選35点が展示されている。同校の高田啓一教諭(59)は「生徒たちが引き出した子供たちの素晴らしい表情を、多くの人に見てもらいたい」と話している。
部長の同校3年竺原(じくはら)裕さん(17)は「聴覚障害者は何もできないと誤解されがち。写真展を見て、耳が不自由な子でもやればできるということを知ってもらいたい」と語る。
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YOMIURI ONLINE(読売新聞)
3連休の初日・22日の早朝から観光バス会社の企画ツアーで、夫婦2人で一般参加者に混じって、静岡県の大井川鉄道を走る昔なつかしいSL(蒸気機関車)の体験乗車を楽しみました。家山駅から新金谷駅までの24分間でしたが、機関車の煙突からボーッと勢いよく蒸気が出ると、今の電車にない迫力を感じました。
金沢から静岡へ向かう途中の東名高速道で、音羽蒲郡インターを過ぎたあたりでノロノロと渋滞がひどくなり、反対側の下り線で車が1台も通らない様子を見て「何かおかしい、事故が起きたかもしれない」と心配していたら、まず小型車の後半分が追突で潰れて、そしてトラックと小型車の無残な黒焦げが目に入りました。
それから通行止めで、何キロにもわたって何万台という車・バス・トラック・バイクが止まったままで、暑い中を待ちきれない人々がサービスエリアへ向かって歩いていました。次の岡崎インターでは高速道へ入らないように、交通規制で出口へ誘導されて、これまた延々と渋滞の列が続いていました。
静岡からの帰りで、事故が起きた下り線を通りましたが、事故現場の近くで交通規制が解除されてもまだ渋滞の列が続いていました。おかげで金沢に帰ったのは予定を2時間以上もオーバーして深夜の1時45分になってしまいました。
きょう、コンビニの店頭で中日スポーツを手にとってみたら、石井投手の写真と記事が載っていました。
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リリーフ15人連続無失点、勝利呼んだ!石井2勝目
無傷で後輩に渡したバトンは、無傷のまま次戦へとつながれた。高橋、久本と続いた日替わりヒーロー。この日の主役は左腕・石井だった。
「ピンチだったけど、負けられない試合。気持ちを強く持って、思い切って腕をふりました。チームに貢献できてうれしいです」
5回、同期入団の先発・中田が突如、乱れた。同点とされ、なお無死一、二塁。逆転の波が一気に押し寄せてきた。ここで防波堤になったのは、2軍暮らしが長引いた左腕。嶋を右飛に打ち取ると、梵を狙い通りの遊ゴロ併殺で窮地から救った。6回も3者凡退に抑え、4月25日の広島戦(ナゴヤドーム)以来、今季2つ目のウイニングボールをつかんだ。
5月中旬にファーム落ちして、9月15日に一軍再昇格したばかり。ここで打たれてはバツが悪かった。9月17日、ヤクルト戦(神宮)の3番手・久本から前日の鈴木まで、のべ12人のリリーフが、無失点投球を続けていた。「無失点? 知っていました。先輩の方々が連投しているし、いつでも自分が投げられるように準備していました」。2イニングを無失点で鈴木にバトンタッチ。その鈴木、高橋が残りをピシャリと抑え、記録は途切れることなくのべ15人まで伸びた。=略=(原田遼)
響け大太鼓 難聴乗り越え大舞台 浜北区の松本君 2007/09/18
「太鼓の音が体に響くのが楽しい」―。先天性難聴のハンディを乗り越え、地元の子供会で太鼓の練習を続けてきた松本拓也君(浜松ろう学校小学部6年)=浜松市浜北区本沢合=が15、16の両日、本沢合神社祭典でこれまでの集大成を披露した。
松本君は、4年生の時に初めて太鼓の練習に参加した。「ずっとやりたかった。でも、たたいてみると難しかった」。最初は練習についていけなかった。
しかし、他の子供たちが身ぶり手ぶりで教えてくれた。練習風景をビデオに撮り、自宅でも太鼓のばちを振った。練習は1度も休まず、周囲も驚くほど上達した。
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静岡新聞
県立聾学校 卒業生ら100周年祝う…山口
◇県セミナーパークで記念式典
今年、創立100周年を迎えた県立聾学校の記念式典が11日、山口市秋穂二島の県セミナーパークで行われた。在校生や卒業生ら約370人が出席した。
式では世良恒夫校長が「様々な経験を通して成長、自立し、力強く21世紀を生きてほしい」と在校生に呼びかけた。また、二井知事は「100周年の歴史はみなさんの努力のたまもの。積極果敢にチャレンジし、限りない力を発揮してください」と励ました。
これに対し、高等部3年の舛田啓輝君(18)が「これからもこの学校が楽しく学ぶ場であり続けてほしい。長年通ったことは大きな誇りです」と手話を交えて述べた。
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YOMIURI ONLINE(読売新聞)
プロ野球の中日ドラゴンズで難聴の石井裕也投手が、5月10日の広島戦で敗戦投手になって以来、ファーム落ちで調整していましたが、4ヶ月ぶりに一軍登録して、9月15日の阪神戦で7回から登板、8回までの2イニングを打者9人、被安打2、奪三振1、与四球1の無失点に抑えて投げ切りました。
プロ入り1年目は3勝1敗で、2年目は2勝1敗でしたが、3年目の今年は1勝2敗です。今シーズンのセ・リーグは上位3チーム(巨人・阪神・中日)の優勝争いが激しく、残り少ない試合にどれだけ登板のチャンスがあるかわかりませんが、2勝目をあげてほしいものです。
Yahoo!プロ野球 - 中日 - 石井 裕也 プロフィール・総合成績
テレビ番組のお知らせ
日時:9月16日(日)18:30〜
番組名:「夢の扉〜NEXT DOOR〜」
ナレーション:宮沢りえ/ドリームナビゲーター:大櫛エリカ
30夢の扉 画期的大ヒット多機能時計▽熟年男性が大発明!
放送局:TBS系列/全国ネット
TBS
聴覚障害者用屋内信号装置「シルウォッチ」等を製造販売している鞄結梵M友
が、テレビで特集が組まれます。
観ました(takezo) 2007-09-16 21:00:43
「シルウォッチ」なかなか便利なものができましたね。
聴覚障がい者だけでなく、徘徊する高齢者の対策にも活用できるのですね。
「東京信友」ホームページ
http://www.shinyu.co.jp/index.html
私も(孫悟空) 2007-09-17 22:17:24
録画しておいたものをあとで観ました。
製品を開発した難聴者の情熱には、頭が下がります。
二科展で鳥取聾学校写真部が奮闘 3人が入賞・入選
第九十二回二科展(第五十五回二科会写真部展)で、鳥取市国府町宮下、鳥取聾学校(浜橋和子校長)の新谷みゆきさん(16)=高等部二年=の作品が入賞、高塚梨那さん(17)=高等部二年=と田中菜月さん(18)=高等部三年=、今春同校を卒業した原田浩晃さん(19)が入選を果たした。
十七日まで国立新美術館(東京都)で展示され、その後、来春まで全国を巡回する。
今回の二科会写真部展は、一般部門と学生部門合わせた応募総数は三千三百六十五人、一万五千九百十五点。学生部門に初応募し、入賞した新谷さんの作品「突風」は、協賛会社賞の「セコニック賞」。昨秋、鳥取砂丘で、突風が吹いているイメージで友達の動きや表情を広角レンズで撮影した。
「イメージ通りに撮影できた。気に入っている作品の一つなのでとてもうれしい」と喜んでいる。
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日本海新聞
全国初手話によるろう教育学校が八潮北小に
2007年9月6日
品川区は、全国初の手話で授業をする私立ろう学校を開校するために、八潮北小学校校舎などを貸し出すこととし、9月6日、学校法人設立発起人と協定を交わしました。
日本のろう教育では、手話を中心とした教育は認められていませんが、NPO法人バイリンガル・バイカルチュラルろう教育センター(米内山明宏代表理事)は、子どもたちの学習理解を深めるため、平成11年4月、手話で授業を行う「龍の子学園」をフリースクールとして開設。アパートの一室で始まり、活動場所を探して各地を転々としながら運営してきました。
平成18年10月、品川ろう学校と20年来の交流があった浅間台小学校内に移転。現在乳幼児と小学生73人が学んでいます。
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品川区HP
★「龍の子学園」は、小学校の一部教室を借りて授業していましたが、東京都から学校法人の認可を受けるためには校舎が必要で、この協定の調印となりました。校舎の運営・管理となると維持が大変で、財政的な負担が教師と保護者の肩に重くのしかかってきます。加えて地域の聴覚障害者協会や全日本ろうあ連盟などの組織的支援もないので、今後どうなるのか予想がつきません。
校長になる予定の斉藤道雄氏(写真左)は、「もうひとつの手話」の著者でTBSのジャーナリストです。
51キロ 笑顔で挑む 2007年09月09日
「完走あきらめない」
豊橋市草間町の県立豊橋聾(ろう)学校(松井茂校長、84人)に通う高等部3年の女子生徒2人が、9日に田原市で開かれる「トライアスロン伊良湖大会」に出場する。水泳、自転車、ランニングの計51・1キロの完走を目指す。2人を見守ってきた教員らは、「社会に出る自信になってくれれば」と、応援している。
挑戦するのは名古屋市昭和区神村町の深津有美さん(18)と、小坂井町伊奈の中村瞳さん(18)。2人とも同校陸上部に所属し、聾学校の大会で、深津さんは1500メートル、中村さんは砲丸投げで活躍してきた。
トライアスロン伊良湖大会の参加資格は18歳以上の健康な男女。2人が出るのは距離が短い方だが、それでも水泳1キロ、自転車40・1キロ、ランニング10キロをこなさなければならない。
同校では、6年ほど前から生徒が大会に出るようになった。深津さんは入学前の学校見学でこのことを知り、同校進学の理由の一つにもなった。「自分の力を試したい」と思ったという。
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asahi.com
松江・障害者の就学を議論
島根県特別支援教育振興大会が七日、松江市殿町の県民会館であり、障害児や障害者の社会的自立に向けた就学と進路保障について議論。雇用の場の拡大や地域支援の体制充実に向けて提言した。
特別支援学校の教職員や保護者、行政担当者らが県内各地から参加。学校教育法の一部改正で特別支援教育の推進が図られる一方、障害者自立支援法による応益負担の導入などで障害のある子どもたちを取り巻く環境が厳しくなる中、きめ細かい対策の必要性を地域社会に訴えよう、と活発に意見を交わした。
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山陰中央新報
今年8月1日から駐車許可制度の一部が変わり、聴覚障害者(2級または3級)も駐車禁止の除外ができるようになりました。つまり、重度の障害者と同じように自動車が駐車禁止場所に停められるということです。
最寄りの警察署に行って、申請すれば除外標章が交付されますが、有効期間は3年間で、更新を繰り返します。
障害者本人に除外標章があれば、自分の車以外にどんな車でも利用できるそうです。
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身体障害者等用除外標章交付対象者(PDF)
駐車禁止等除外標章交付申請書(PDF)
道立ろう学校の体罰。「背景に父母との対立」と道教委(北海道)
道立札幌聾(ろう)学校で教員らが児童に体罰を行っていたとされる問題で、道教委は4日、背景には手話教育を巡る一部保護者と学校との相互不信があったなどとする報告を、道議会文教委員会に行った。また、秋田茂校長から出されていた退職願を受理し、後任に伊達高等養護学校の佐藤光司校長を充て、教頭を2人体制とする今月10日付人事異動も発表した。
この問題では、保護者が体罰を理由に、担任交代を求める要望書を学校側に提出。さらに、要望書では教員の手話に対する理解促進なども求めていた。
道内の聾学校では、幼稚部から中学部では残存聴力を活用して読唇の指導をする「聴覚口話法」を基本に指導が行われてきたが、手話教育のニーズが高まったことなどから、今年4月から札幌、旭川、帯広の道立聾学校を研究実践校に指定し、教員の手話研修などを行っている。
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YOMIURI ONLINE(読売新聞)
★「手話教育を巡る一部保護者」とあるように、保護者の全員が手話教育を求めて学校と対立しているわけではありません。保護者の間にも口話派と手話派に分かれており、学校の先生も同じように分かれて、教育の現場が混乱していることが想像できると思います。
私の地元・石川ろう学校もそうですが、手話教育を導入したところはどこも口話派と手話派に分かれて反目し合い、あるいは口話教育と手話教育を並行して進めているところも少なくありません。しかし、子どもたちは口話教育よりも楽な手話教育を選ぶ傾向が強くなるので、結果的に日本語教育で行き詰まってしまいます。
8530人の署名提出 沖縄ろう学校、単独維持で
県教育委員会が沖縄ろう学校を知的障害との併設型特別支援学校へ移行させる整備計画を進めていること受け、単独型特別支援学校維持を求め署名活動を展開した同校PTAら5団体の代表が4日、県教育庁を訪れ、8530人の署名を提出した。
署名は全国のろう学校や、ろう教育関係者を中心に呼び掛けて集めた。沖縄ろう学校PTAのほか、同校同窓会、県聴覚障害者協会、県難聴者・中途失聴者協会、県聴覚障害児を持つ親の会の5団体が連名で提出した。
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琉球新報
どこの家庭でも「家庭医学全書」のような本が置いてあると思います。家族が万一病気になったとき、何が原因でどうすればいいのか教えてくれます。病気の原因がわかれば、治療法が確立してあって、病院の医者がちゃんと治療してくれます。難病といわれるものは、たいてい原因がわからないで治療法が確立していないものです。また、病気の診断を誤ると、治る病気も治らなくなって、患者を苦しめます。教育でも同じことがいえます。
日本でろう教育が始まってから130年の歴史がありますが、いちばんの課題は日本語を習得することです。日本語は音声語がベースになっていますから、音声の言葉が聞こえない子どもには、非常な困難がありました。昔は手話で日本語の意味を教えて、文字を書くところまでは出来ましたが、日本語らしい文章を書くことは至難の技でした。
しかし、西川吉之助・橋村徳二・川本宇之介ら先人の努力によって、口話教育による日本語の習得に道が開けてきました。その成果が認められて、ろう教育は義務教育となり、多くの子どもたちがろう学校に入ってきました。やがて小型補聴器が開発されて、聴覚口話法が確立して、ろう学校から地域の学校へインテグレーションする子どもたちが増えてきました。
口話教育の長い歴史にもかかわらず、依然として日本語の習得が進まない子どもが相当数いることは事実です。その原因は何か、「口話教育が悪い」という人がいますが、それは間違った判断(誤診)です。ろう学校に行けばわかることですが、子どもたちが多数集まるところでは、必ず手話でコミュニケーションが行われています。手話は集団のコミュニケーション手段として最も有効なものですが、困ったことに集団の手話は日本語と別の言語になってしまうことです。
聴覚活用(補聴器)と文字でしっかりと日本語の言葉を理解して話せる子どもは少数で、多くの子どもたちは聴覚活用が困難で口話教育についていけないので、目で手っ取り早く理解出来る言葉−手話に依存してしまいます。手話の意味が通じれば何でもいいので、日本語と違う独特の言語(日本手話)に変化していきます。これが日本語の習得を妨げる最大の原因です。
その証拠に、ろう学校に行かないで、施設や家庭で教育して、日本語を習得して、インテグレーションして、大学に進学した成功例がたくさんあります。ろう学校に行けば、手話で生き生きと楽しい生活が出来るかわりに日本語で失敗するリスク(危険性)が高くなります。日本語を習得出来なければ、社会に出たときに大変な苦労をします。
最近のテレビで、軍隊式のダイエットトレーニングが紹介されたり、類似商品が出たりして、相変わらずダイエット関連の番組が続いています。商品の説明をよく読むと「使用者の一例で、同等の効果を保証するものではありません」という、但し書きがついています。つまり、ダイエット商品を使用するだけで、自然に100%成功するわけではなく、効果に個人差があるということです。
聴覚口話法と人工内耳の場合も同じことで、日本語習得のためにいちばん効果的な教育法であっても、100%の成功と効果を保証するものではないといえます。子ども本人と家族が自覚して努力しなければ、期待された効果を出すことは出来ません。
しかし、努力といっても、ただガムシャラにスパルタ式で子どもに厳しい思いをさせ、親も苦しい思いをしてまで努力しても、効果が出ない場合もあります。子どもでも大人でも苦しいときは、苦しみから逃げようとします。つまり、いやいやしながら努力しても、かえって効果が上がらなくなります。
教育の効果を高めるためには、子どもの興味と生活の場面に合わせて「わかる、面白い、楽しい、夢中になる」ことがベストな教育法です。動物に興味が強い子どもは、動物の名前をたくさん覚えるようになり、絵本のストーリーに興味がある子どもは、読書好きになり、日本語の習得につながるようになります。
午後7時からテレビ朝日系の番組「日本人が知らない“日本の世界ランキング”」を見ていたら、日本の子どもで平均の読書時間は1日わずか25分で、世界ランキング30位と最悪でした。ちなみにトップはインドの3時間あまりで、向学心が高いためによく読書して勉強しているようです。
日本の子どもが読書しなくなった原因は、テレビ・ゲーム・マンガ・インターネットなどの多様なメディアを使う時間が多くなったためで、また両親が読書しないことも大きく影響していると、言語学者は解説しています。両親が読書しなければ、子どもが読書しなくなって当たり前です。
インテグレーションした難聴者の多くが「読書をたくさんしたおかげで、日本語の力がついた」と話し、ろう学校でも「もっと読書して日本語の力をつけるべき」という意見が多く出ていますが、日本手話の傾向が強い子どもほど、手話の目で読んでいるので日本語の難しい意味が理解できず、理解できなければつまらないので読書したいと思わなくなる、それでいつまでたっても日本語の力がつきません。
聴覚口話法の効果が高い子どもは、補聴器や人工内耳で聞いた言葉が日本語の音韻と文法とよく一致するので、大脳に日本語が早く記憶されやすくなります。たとえ聞こえが不完全であっても、目に見える日本語の文字・文章を音読したり、書き取りすることを繰り返し続ければ、日本語の意味を自然に理解して、大脳に日本語が確実に記憶されていきます。
聴覚活用ができない手話の子どもほど、大脳に手話の言語が先に記憶されているので、あとから日本語を記憶させることが非常に困難になり、読書ぎらいになるわけです。