「日本手話は、ろう児・ろう者にとって自然な言語である」といわれていますが、たしかにその通りです。私もろう者社会においては日本手話をふんだんに使っています。日本語対応手話も使うこともありますが、それは日本語がわかる人(手話通訳者・難聴者・エリートろう者)に限られています。つまり話す相手によって、手話の話し方を変えているわけです。
「日本手話を第一言語とし、書記日本語を第二言語として獲得する」というバイリンガル教育論が、日本国内で成功を収めていないのは「日本語が世界で最も難解な言語」であることが大きな原因と考えられます。ネットサーフィンで見つけた文章の一部を紹介します。
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日本語は世界で最も難解な言語の部類に入るそうです。英語は逆に最も簡単な言語の部類だそうです。俗に日常会話を習得するには英語は1年、フランス語で2年、日本語は10年も掛かると言われています。
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早期教育を考える
日本手話は、もともと身振りを土台に発達した視覚言語でありますから、音声語を土台にした日本語を獲得することは、英語をおぼえる以上に非常な困難があります。文字の文章を目で読むことはできますが、音声語を話せる人のほうが格段に文章をおぼえやすくなります。ほとんど音声語を話さないろう者はどうしても「手話の目」で文章を読んでしまいますから、意味を何となく理解するのが精一杯で、本人が猛烈に努力しない限り完全な理解と獲得はできません。
歴史に興味がある方ならわかると思いますが、集団・組織の思想と体制が未成熟で過渡期にあるときは、離合集散をくりかえすことは歴史の教訓です。
「日本手話を第一言語とし、書記日本語を第二言語として獲得する−バイリンガル教育」を主張していた、ろう文化系デフスクールが最近になって、分裂していたことがわかりました。
分裂した原因はよくわかりませんが、スクールの内部でもめたらしく、代表者が追い出されて、スタッフの一部がそれに同調して別のデフスクールを立ち上げました。このデフスクールのポリシーは「ろう児が社会に羽ばたく人になるようにサポートする」というもので、代表者があれほど強く主張していた、バイリンガル教育のことは一言もふれていません。
このデフスクールの事務所は東京にあるのですが、代表者はなんと!私の地元・金沢に住んでいるとは、まさに「サプライズ」です。個人情報保護のため詳しくは明かせませんが、もし代表者に会ったら「あれ? バイリンガル教育はどうしたの?」と聞いてみたいです。
ともあれ「バイリンガル教育」の主張が、具体的な成果を出せない、ただの観念論であったことが、デフスクールの分裂で明らかになったということです。
最近は、仕事の疲れがたまってきたのか、夜の10時ごろになるとパソコンの前で居眠りすることが多くなってきました。気がついたときは11時をとうに過ぎていて、ブログを休んでしまいました。
休日にゆっくり体を休めばいいようなものですが、お天気がいい日はもったいなくて、どこかへ行ってみたくなります。先日は久しぶりにとなり富山県の大型ショッピングセンターへ車で妻といっしょに出かけました。
金沢近郊の大型ショッピングセンターでもそうですが、人出が多いところではたまにろうの仲間にバッタリ会うことがあります。ろうの仲間どうしが出会うと「おう!」と手を上げるのは、聞こえる人に見られない独特の「ろう文化」が生み出した暗黙のルールです。
ろうの仲間どうしで交わす話題は、家族・仲間・ろう協・仕事など身近なことばかりですが、老後(定年後)の仕事では再就職がなかなか難しく、シルバー人材センターで草むしりなどの仕事をして、月にお小遣い程度の収入を得ている人はましなほうです。私が会社に勤めているというと、みんな「ほう」と驚きの顔を見せるので、少しばかり誇らしい気持ちになります。65歳以上になると、仕事する人がほとんどいないので、私も65歳になったら「第二の定年」で仕事を辞めるつもりです。
私の職場で、女性のパート社員がひとり辞めたため、上司から「商品の発送を手伝ってほしい」という指示がありました。時間にして30分から1時間以内ですが、また担当の仕事が増えたわけです。いろいろな仕事が増えて、あちこちから私の名前が呼ばれると、職場に欠かせない存在感でやり甲斐を感じます。
どこの職場でも「ミス・クレーム」が問題になりますが、仕事を正確にこなすことが評価の大きなポイントになります。仕事でミスをしたら「聞こえないから」と言い訳しないで「これは私のミスでした、気をつけます」と素直に認めて、ミスを減らしたほうが周囲の信頼をかちとり、次の仕事のチャンスにつながります。
夢を追うことの大切さ訴え
修学院中、「アツキヨ」招き 心の授業
聴覚障害のある女性歌手と男性ボーカルのユニット「アツキヨ」のコンサートが25日、京都市左京区の修学院中であり、手話を使った独自の歌唱表現で生徒たちに「夢をあきらめないで」と訴えた。
アツキヨは、ギターとボーカルのアツシさんと聴覚障害のある女性ボーカルのKiyoさんのユニットで、コンサートなどで活躍、来年の高校教科書にも登場する。
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京都新聞電子版
聴覚障害者が交流、勝山で北信越ろうあ者大会
北信越5県の聴覚障害者の交流を図り、取り巻く環境について考える「第48回北信越ろうあ者大会」(北信越ろうあ連盟主催、中日新聞社、日刊県民福井など後援)が25日までの日程で23日、勝山市で始まった。
初日は同市教育会館を主会場に、それぞれ高齢者、女性、若人、労働問題をテーマにした研究分科会があった。労働問題の分科会では、野澤克哉・首都大学講師が「職場で昇格するテクニック」と題し手話で講演。「有名な会社よりも、伸びる可能性がある会社を就職先に選ぶのも大切な考え方」「どの職場でも手話で必ずあいさつを」などと語った。
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中日新聞
★「有名な会社よりも、伸びる可能性がある会社を就職先に選ぶのも大切な考え方」もいいですが、情報が入りにくい聴覚障害者が「伸びる可能性がある会社」を選ぶことは難しいもので、リストラと倒産で苦労することも少なくありません。就職した会社が伸びた人は、たまたま幸運だったと思わなくてはなりません。
聴覚障害者の学びやすい大学へ 環境大で手話教室
鳥取市若葉台北一丁目の鳥取環境大学(古沢巌学長)が、学生や教授を対象に今月から手話教室を開催している。今春、同大学に聴覚障害のある学生が入学したことがきっかけ。これまで聴覚に障害のある学生の在籍はあったが、教室の開催は初めてで、関係者らは「聴覚障害者が学びやすい大学をつくる契機になれば」と期待を寄せている。
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日本海新聞ローカルニュース
パソコンブームは一向に衰える様子がなく、大型電器店のパソコン売り場はマニアのみならず、若いアベック・親子連れに加えて、高齢者の姿が見えるのも珍しくありません。新製品コーナーに人気が集まりますが、私は定年後の収入減でどちらかといえば新製品よりも中古品コーナーを見て回っています。
中古品コーナーはほとんど人がおらず、もしいたら物好きなオタクと思って間違いありません。中古品には、説明書がない・メモリが小さい(64M)・OSがない・付属品がないなどで「経験者向き」という注意書きが付いています。
私もパソコン歴25年の物好きなオタクと自認していますが、各店の中古品コーナーで「昔の人気パソコンでなつかしい」「何か掘り出し物はないか」と思いながら、ブラブラ見て回るのが一種の道楽になっています。
先日にとうとう「掘り出し物」を見つけて、1万4000円で買いました。NEC製でCPUは500MHz、メモリは192M、HDDは20GB、しかも液晶付きで省スペースの本体なので、自宅マンションのせまい部屋の机に置いても邪魔になりません。
中古パソコンを置いて、そのままでインターネットを始めることはできますが、付属のOS(98se)をマルチOS(2000とMe)にアップグレートするのがオタクの楽しみです。パソコンは基本的にOSがないと動きませんが、OSとは人間でいえば言語にあたります。マルチOSとはマルチ言語になり、バイリンガル言語になります。
パソコンをマルチOSにするには、あらかじめ内部をパーティション(領域)で分けておく必要があります。つまり2000の領域とMeの領域と共有データの領域に分けておきます。そしてOSの2000とMeは同時に動くものではなく、どちらかを起動・停止・切替で動かすわけです。
このマルチOSの概念は、日本語と日本手話のバイリンガル言語に応用できます。すなわち日本語と日本手話の言語は同時に働くものではなく、日本語と日本手話の言語をそれぞれ切り替えることで、バイリンガル言語になるというわけです。
射水の耳鼻咽喉科医師、真鍋さん学会賞受賞
低音難聴 薬剤の処方量解明
突然、低音が聞こえにくくなる「急性低音障害型感音難聴(低音難聴)」の治療に効果的な薬物療法を突き止めたとして、射水市下若の真生会富山病院副院長で耳鼻咽喉(いんこう)科医師の真鍋恭弘さん(45)が、二〇〇五年度耳鼻咽喉科臨床学会賞を受賞した。二十三日に金沢市文化ホールで開かれる同学会総会で表彰を受ける。
低音難聴は、ストレスが関係すると言われ、患者は増加傾向にあるが、どの薬をどれぐらい処方すれば効果があるのか解明されていなかった。
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中日新聞ホームページ
NHK教育テレビの「きらっといきる」の番組に、めったにいない聴覚障害の大学教授が出るということで、一般の大学でどのように授業をすすめているのか、興味を持って録画で見ました。以下、番組紹介の一部を引用します。
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大阪府吹田市にある千里金蘭大学です。
この大学の人間社会学部で教授を務める片山さん。
文楽をはじめとする伝統芸能について教えています。
聴覚障害のある片山さんの授業は、さまざまな工夫が凝らされています。
まず、学生は、身ぶりを交えて、片山さんに質問します。
授業は講義形式ではなく、体を使った実践形式がほとんどです。
学生には、目に見える形で伝えてもらい、片山さんは言葉で返す。
互いの考えを伝え合う方法を探し続けた結果です。
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きらっといきる・新しいばんぐみ
★NHK教育テレビ「ろうに生きる難聴に生きる」で、「2年目のジンクスに挑む 〜難聴の投手 石井裕也〜」を見ました。痛々しい映像もありましたが、最近の元気な映像が見れてよかったです。
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17日(土)夜・18日(日)朝
24日(土)夜・25日(日)朝 2年目のジンクスに挑む 〜難聴の投手 石井裕也〜
難聴の障害をものともせずプロでルーキーイヤーを乗り切った中日ドラゴンズの石井裕也投手、24歳。去年は栄光と挫折を味わいながら、主に中継ぎとして活躍し3勝1敗。シーズン終盤には、先発にも名乗りを上げた。
難聴の影響で日常会話は得意ではない。しかし、マウンドにでは、そのハンディは感じられない。ジェスチャーで意図を伝え、勝負所では補聴器のスイッチを切り、集中力を高めて打者に臨む。
2年目を迎えた今シーズン、石井投手には新たな目標がある。それは先発ローテーション入り。小さい頃から描いていたプロでの自分のあるべき姿だ。
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がんばらないけどあきらめない
―職種としてまだ確立されていない仕事を志望した学生のケース―
教育学部4年 藤原 絵里香
進路希望先:障がい学生支援専門の職員
「障害のある学生の支援」を仕事にしたい。自分の望んでいる未来は見えるが、悩み続けている。
大学入学後、手話を学び、手話を通じて多くの人と出逢い、聞こえない友人と共に過ごしてきた。彼らとの時間の中で、大学における障害のある学生への支援の必要性と大切さを知った。
これまで学生の立場で自分にできること=ノートテイクや手話通訳をしてきたが、今後は自分が大学側の立場で、障がい学生の支援をしたいと考えるようになった。
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進路選択物語
★この思いを貫けば、夢はかなうでしょう。
石井 完全復調宣言、5イニング1失点
完全復調間近だ。中日2年目の石井裕也投手(24)が11日、ウエスタン・リーグのサーパス戦(ナゴヤ球場)に先発。4回まで完全に抑え、5イニングを投げ、被安打2、奪三振5の1失点に抑える好投を披露した。直球の最速は146キロを記録。切れのある直球や変化球をコーナーに投げ込むなど、昨季の好調時の投球を取り戻した。
マウンドで石井は悔しさをむき出しにした。5回1死までサーパス打線をパーフェクトに抑え込んでいたが、田中にソロ本塁打を打たれた瞬間、顔をゆがめて悔しがった。初球だった。インサイド低めに厳しく攻めた139キロの直球を、技ありの一振りで左翼席に運ばれた。
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ファーム情報
★7月11日の中日−ヤクルト公式戦(金沢)に間に合ってほしいものです。
障害者にもっと雇用機会を!職業能力学校の挑戦
【PJニュース 06月13日】− 自分が働く職場に障害者がいる人はほとんどいない。民間企業の雇用する労働者に占める障害者の割合はたった1.4%(05年度)に過ぎない。「障害者の雇用の促進等に関する法律」では、「障害者雇用率」を設け、民間企業では1.8%なければならないが、それすら達成されていない。
毎年1回、身体障害者および知的障害者の雇用に関する状況の報告義務のある事業者は、常用雇用者数(除外率により除外すべき労働者数を控除した数)が56人以上規模の一般企業は1.8%、つまり56人に1人の割合で雇用しなければならない。障害者を雇用することは、企業にとって未だ高いハードルになっている。
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livedoor ニュース
本年中に開催される、ろう教育関係の全国集会・研究大会の一覧です。
開催要項など詳しい情報は、それぞれのリンク先をクリックしてご覧下さい。
参加資格に制限もありますので、よく確認して下さい。
第29回ろう難聴教育研究大会
7月29・30日(東京)*PDF
ことばときこえの教室の教育研究大会
8月2〜4日(岐阜)
第15回全国聴覚障害教職員シンポジウム
8月5〜7日(岐阜)
ろう教育科学会第48回大会・講習会
8月5・6日(兵庫)
第18回ろう教育を考える全国討論集会inくまもと
8月18〜20日(熊本)
第9回アジア太平洋地域聴覚障害問題会議・第40回全日本聾教育研究大会
10月9〜12日(東京)
その他、各地域で「ろう教育フォーラム」が開催されるところもあります。
今年も、ろう教育関係の全国集会・研究会が目白押しですが、講演に招かれた人をみると、その主催団体の考え方・方向性が少しはわかるようです。私の独断と偏見で、講演に招いていい人といけない人を以下に紹介します。
「招いていい人」とは、教育現場で20年以上の経験と実績があり、かつ教え子・保護者から尊敬されている人です。
大沼直紀(筑波技術大学学長)
馬場 顕(元附属ろう学校副校長)
斎藤佐和(元附属ろう学校校長)
濱崎久美子(元都立大塚ろう学校校長)
市橋詮司(元愛知県立岡崎ろう学校校長)
田中美郷(ノーサイドクリニック・医師)
南村洋子(大塚ろう学校講師)
「招いていけない人」とは、わけのわからない理論をふりかざすだけで、教育現場の経験と実績がない人です。手話ができない人は論外ですが、手話に堪能な人であっても、理論を実地で証明できない「観念論」では救いようがありません。
武居 渡(金沢大学教育学部助教授)
鳥越隆士(兵庫教育大学教授)
上農正剛(九州保健福祉大学講師)
井上智義(同志社大学教授)
安藤豊喜(全日本ろうあ連盟・理事長)
高田英一(全日本ろうあ連盟)
松本晶行(全日本ろうあ連盟・弁護士)
実に的確な分類です(森の情景) 2006-09-26 00:01:44
孫悟空様
はじめまして、私は人工内耳の子供を持つ者です。
子供の聴覚障害がわかって以来、時々HPを読ませていただいております。いつも非常に参考になり、有難うございます。
この講師の分類は非常に的確です。何といっても、「目の前の自分の子供の成長(言語、学力、社会性)のためにはどうすべきか」という観点から分類されているのが良いです。(強いていえば、南村洋子氏の言説の信頼度は「招いていい人」の中では少し落ちると思われます。)
この世界、地に足の着いていない意見・見解が案外幅を利かせていますが、この理由の一つとしては、手話の批判がそもそも困難であり、それがひいては手話を主体とした教育の批判が困難であることに結びついているということかなと思います。
手話の批判(孫悟空) 2006-09-26 07:10:41
森の情景さん、いらっしゃい。コメントをありがとうございます。
> この理由の一つとしては、手話の批判がそもそも困難であり、それがひいては手話を主体とした教育の批判が困難であることに結びついているということかなと思います。
いわれる通りで、手話が出来ない人はなかなか意見がいえません。
人工内耳と口話教育は日本語教育に有効であり、手話はあとからおぼえてもおそくありません。
★5月に二軍落ちして、気になっていた石井投手の近況をお知らせします。
石井 復調に光、3イニング無失点
不調のため2軍で再調整している中日の2年目、石井裕也投手(24)が28日、ウエスタン・リーグの広島戦(北広島町)で先発。3イニングを投げ被安打2、奪三振3の無失点。復調の兆しを見せた。
5月1日に出場選手登録を抹消された後、2軍で3試合目の登板となった石井。2軍落ち後は、投球フォームのバランスも崩し、思うように調整が進まなかった。なかなか上向かない調子に思い悩んでいた石井が、復調へのかすかな手応えを感じ取り、表情を緩ませた。
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中日スポーツ
★NHK教育テレビ「ろうに生きる難聴に生きる」に、石井投手が登場します。
17日(土)夜・18日(日)朝
24日(土)夜・25日(日)朝 2年目のジンクスに挑む 〜難聴の投手 石井裕也〜
難聴の障害をものともせずプロでルーキーイヤーを乗り切った中日ドラゴンズの石井裕也投手、24歳。去年は栄光と挫折を味わいながら、主に中継ぎとして活躍し3勝1敗。シーズン終盤には、先発にも名乗りを上げた。
難聴の影響で日常会話は得意ではない。しかし、マウンドにでは、そのハンディは感じられない。ジェスチャーで意図を伝え、勝負所では補聴器のスイッチを切り、集中力を高めて打者に臨む。
2年目を迎えた今シーズン、石井投手には新たな目標がある。それは先発ローテーション入り。小さい頃から描いていたプロでの自分のあるべき姿だ。
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NHK福祉関連番組
「補聴器」恥ずかしくない イメージ払拭 進化、便利に
あす6月6日は「補聴器の日」。加齢に伴う聴力の衰えはだれにも起こることだが、「イメージが悪い」などと補聴器の使用には二の足を踏む人が少なくない。高齢化社会を迎え、潜在的な需要が高まるなか、より良い「聞こえ」を取り戻し、日常生活を快適に過ごす道具として上手に活用したいものだ。(中曽根聖子)
■生活が快適に
「補聴器をつけてからは、初対面の人とでも積極的に会話を楽しめるようになり、自分に自信が持てるようになった」
このほど来日した2005年ミスアメリカ、ディードラ・ダウンズさん(25)は、遺伝性の難聴で5歳のときから補聴器を使用している。野球のリトル・リーグでピッチャーとして活躍するなど明るく活発な性格だったが、10代になると学校でいじめられたり、からかわれるようになった。
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Sankei Web(産経新聞)
きょうの午後8時からNHK教育テレビの「福祉ネットワーク」で、「私が出会った手話の世界」を見ました。以下は番組紹介から引用したものです。
仙台市内の病院で理学療法士として働く半澤宏美さんは、一昨年、聞こえない祖母・澄さんと同居を始めた。「おばあちゃんと話したい」と、手話の世界と向き合い始めた。そんな中で宏美さんが気づいたことがある。澄さんと話すことで知る様々な手話の「表現の豊かさ」だ。単なる言葉の置き換えでない、手話ならではの表現の数々。新鮮な驚きと発見があった。手話の世界の魅力をもっと知りたいと奮闘を続けている。
NHK福祉ネットワーク
再放送は、6月12日の午後1時20分より49分です。
★ろうの祖母は、昭和時代にろう学校小学部で手話教育を受けていましたが、中学部になって口話教育に変わったため、手話を禁じられて辛い体験をしたという貴重な「ろう教育史の証人」です。昭和時代の口話法訓練の映像(17秒)を動画ライブラリーにアップしましたので、ご覧下さい。
動画ライブラリー
★中学部になってから、いきなり口話の発声訓練をさせられて、辛い体験だったでしょうが、老人の集いで祖母より若い女性(当時小学生)の何人かは口をきれいに動かしながら手話していましたから、少しは口話教育の成果があったと思います。
ドイツのワールドカップサッカー開幕までにあと数日たらずに迫ってきましたが、日本の代表選手23名にはいわゆる「欧州組」と「国内組」に分かれており、試合の先発レギュラーに「欧州組」が多いことは、欧州リーグでの実戦経験を評価されたものと思います。
サッカーのレベルをろう教育のレベルにおきかえると、「欧州組」はさしずめ「インテ組」にあたり、「国内組」はろう学校のなかでも「エリート組」と呼ばれる附属ろう学校にあたります。そして「Jリーグ」にあたるろう学校は数少なく、地方のろう学校ほど「J2リーグ」はおろか、「地区ブロックリーグ」にも入れないかもしれません。
入学時に選抜制で粒ぞろいの秀才である「エリート組」と、重複障害児が混在する「地方組」では学力に雲泥の差があることはしかたがありません。「エリート組は地方組の苦労を知らない」と批判の声があるかもしれませんが、「地方組」のなかで能力あるろう難聴学生にとって「エリート組」は目標としての存在意義があります。
そして「インテ組・エリート組」を踏み台にして、筑波技術大学や筑波大学、あるいはアメリカのギャローデッド大学・ロチェスター大学に進学するといった夢を育てることが、ろう難聴学生のレベルアップにつながります。
いろいろな事情があって「インテ組」にも「エリート組」にも入れない人はどうするか、学力・実力の格差をうめるためには、ひたすら「独学組」で努力していくしかありません。難聴で世界の発明王・エジソンがまさに「独学組」の成功例です。
私が昔ろう学校にいた頃に、外国人のように「青い目」をした子どもが1人いました。その子どもに(手話で)たずねました。
「青い目で、ちゃんと見えるのか」
「何でも見えるよ」
「じゃ、片目をかくして見ろ」
「これでも見えるよ」
と、子どもが答えてくれましたが、視力テストで問題がなく、運動能力も高いので、心配するほどではありませんでした。
そして、私が社会に出てから、同じように「青い目」をした成人ろう者を数人見かけたので、不思議に思っていました。この「青い目」は、「ワールデンブルク症候群」といって、先天性難聴に起きる病気ですが、原因はまだよくわかっていません。
先天性難聴
ハローワークなどの求人情報を見ると「経験者優遇」が目につきます。たしかにプロ野球でも、いきなりホームランが打てる<即戦力>の選手ほど優遇・歓迎されます。しかし、どんな経験者もみんな最初は何もわからない素人だったのです。
職場の教育と本人の努力で、長い時間をかけて仕事をおぼえて、素人から経験者になるわけです。ところが、教育は余分な手間・コストがかかるので、規模が小さい企業ほど「教える余裕がない、経験者求む」傾向が強くなります。
ある程度規模が大きい企業になると、経験者よりも素人を歓迎するところもあります。なぜかというと、経験者は高年齢のため変なプライドがじゃまして、使いにくいデメリットもあります。年齢の若い素人を教育したほうが「素直で使いやすい」メリットがあります。
昔の明治維新で、武士が多い幕府軍と素人が多い官軍が戦争になりましたが、結果は素人を教育・訓練して組織的な戦術をすすめた官軍が勝ちました。明治時代になって、軍人が武士にとってかわりましたが、武士が軍人になることは「意識改革」が難しく、失業する人がたくさん出てきました。
結局、何がいいたいのかというと、仕事の経験はもちろん必要ですが、企業・会社の仕事は「組織の仕事」であることです。組織の指示に素直に従って、組織が円滑に動くように、組織の利益に貢献することが、本当の社会性であり「意識改革」になります。
若い時から「会社にこき使われたくない、もっといい仕事があるはず」と転職をたくさん繰り返して、気がついたらフリーターで収入が少ないために結婚できない中年が最近増えています。ろう者・難聴者とて例外ではありません。
年をとって再就職するときは、年齢と経験のプライドを捨てて、自分より若い人に頭を下げて、素直に「使われ上手」になることが、「意識改革」であり、生きる道であると思います。
聴覚障害者が職場に適応するために何が必要かといえば、それはコミュニケーションと社会性ですが、どちらもなかなか難しい問題です。
まずコミュニケーションですが、明瞭な音声でよどみなく話せる難聴者はごく少数で、ほとんどが不明瞭な音声に相手が慣れてくれるまで辛抱強く待たなければなりません。必要な時は筆談でお願いすることになります。
しかし、全く言葉が聞こえない・日本語の筆談もろくに出来ないようなろう者であっても、明るく素直な性格で好かれる人は、聞こえる人のほうから親切に身振りで話しかけてくれ、手話もおぼえてくれて、コミュニケーションが良好な場合もあります。
次に社会性ですが、学校を出たばかりの人は「右も左もわからない」半人前ですから、多少のミスやトラブルがあって当たり前のことです。ミスやトラブルを乗り越えるためには身近に「教えてくれる人」が必要ですが、同じ障害の先輩がいちばん効果的です。
職場に同じ障害の先輩がいないところではどうするか、ろう者コミュニティ(ろう協会・手話サークル・趣味の同好会なと)に行って、適当な先輩に相談しても効果があります。しかし本人の話で「給料が安くて不満」といっても、会社に聞くと「よく休むから」ということもあるので、慎重に公平に総合的に判断しなくてはなりません。
私が若いころに職場の問題で悩んでいたときは、先輩に相談するよりも、本屋のビジネスコーナーで有名な経営者(松下幸之助や本田宗一郎ら)の本をたくさん読んで、少しづつ問題を乗り越えて、今の自分があったと思っています。