blog言葉と心を育てる★難聴学園★2006

南極点を目指す大窪さんから  2006-11-30 23:26:31


写真=北極点に立ったときの大窪さん

20日のブログで「ろう者で世界最年少、南極点へ」のニュースを紹介しましたが、その後に新聞やホームページで見たといって、金沢の大窪さんのところへ全国各地から声援のメールとFAXがたくさん寄せられていました。その大窪さんから、私へホームページに載せてくれたことのお礼メールがありました。

大窪さんは、全日本ろうあ連盟で青年部長に続いて議長も務めた、熱心な活動家として全国的に知られています。

世界的な冒険家として有名な植村直巳の南極点到達とちがって、民間会社の観光ツアーを利用したものとはいえ、聴覚障害者が単独で言葉のハンディを乗り越えて、南極点を目指す心意気を評価したいと思います。

私のホームページで紹介したニュース記事を、下のリンクでご覧下さい。
来月、南極点へ


日本語の文章力  2006-11-28 23:58:54

聴覚障害で、私よりもずっと文章を上手に書く人がたくさんいます。特に大学出の秀才にはどう逆立ちしてもかないません。日本語の文章力にはレベルというものがあって、ピンからキリまであるようです。

最高レベルの文章力がある人といったら、文章を書いて生活している作家か、新聞・雑誌・単行本を出している記者・編集者がそれにあたります。こういう「文章のプロ」はだれでも出来ることではなく、大学で国語の専門的な知識を学び、たくさんの作文・論文を書いて「文章の修業」を積まなくてはならないようです。

作家の登竜門といわれる「芥川賞・直木賞」に応募する若い人があとを絶ちませんが、これは文章力のほかに内容が決め手になるらしく、くわしいことはわかりません。

難聴者で、出版社に原稿を持ち込んで、作家デビューを目論んだ人が何人かいましたが、編集者は初めの文章を読んだだけで、ボツにしたそうです。現在、難聴のプロ作家は誕生していません。

作家志望でなくても、自分の研究論文や体験記をつづった本は、今までにたくさん出ています。あまりに文章が上手な本を見かけることもありますが、本人が書いたものを編集者がリライトしたり、ゴーストライターが書いたものもけっこうあるようです。

ろう者・難聴者の本人が書いた文章をじかに見るためには、他人の手を通さないで直接に書いたもの(メール・FAX・手紙・日記・ブログ)を見ることがいちばんです。「ろう教育に手話を」と熱心に主張するろう者で、日本語があやしい人はこの方法でチェックします。

私は、作家のように自然に流れるような名文は書けなくても、説得力のある文章が書けるようになりたいと常々思っています。


ニュース配信より:都立中央ろう学校公開講座  2006-11-27 21:22:17

都立中央ろう学校公開講座
「近未来の情報保障とろう学校」ご案内

0 目的
特別支援教育のセンター校として、近い将来のバリアフリー社会の実現にむけ、
情報保障のこれからと障害者ICT支援を紹介します。

1 所 都立中央ろう学校大塚校舎

2 時間 13時から16時

3 プログラム
□1月13日(土)
【講義】教育現場でのPC文字通訳・字幕
講師:PC字幕FLEX 宮下あけみ
助手:小島草平

□1月20日(土)
【講義・演習】難聴利用者の講演とPC入力体験
講師:PC字幕FLEX・手話通訳士 宮下あけみ
講演:人工内耳友の会「ACITA(あした)」運営委員 野明美智代
実技指導:PC字幕FLEX 金丸瑞穂
実技指導:PC字幕FLEX 渡辺暁子

□1月27日(土)
【講義・演習】都立中央ろう学校「見える校内放送」「電子黒板」
講師:都立中央ろう学校主幹  三崎吉剛

□2月 3日(土)
【講義】国立大学法人 筑波技術大学「遠隔字幕提示」「遠隔手話通訳」
講師:国立大学法人 筑波技術大学教授 内藤一郎
講師:国立大学法人 筑波技術大学助教授 三好茂樹

□2月10(土)
【講義・演習】特別支援教育における障害者ICT支援
講師:都立中央ろう学校 三崎吉剛

4 申し込み方法
すでに申し込みが開始されています。12月8日締め切りです。
定員より希望者が多いときは抽選になります。

申し込みの詳細は、公開講座に関しての東京都教育委員会のページをご覧くださ
い。
http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/buka/shogai/kokaikoza.htm
また、電子的申し込みは以下から可能です。
http://www.taims.metro.tokyo.jp/kyoiku/syo_sya_1.nsf

5 費用 無料

6 ご不明の点がありましたら、都立中央ろう学校特別支援部主任兼務主幹三崎
までご連絡ください。
jcg02554@nifty.com


鉄棒の「さか上がり」  2006-11-26 23:32:39

NHK総合テレビの朝ドラ「芋たこなんきん」を、土曜日に6話分をまとめて録画して見ていますが、学校で男の子が鉄棒の「さか上がり」をなんども練習するという場面がありました。

あの場面を見て、ろう学校中学部時代の体操授業を思い出しましたが、鉄棒の「さか上がり」が出来ない生徒が多くいました。出来る生徒は日ごろ走るのが速くて、運動神経がいい男子生徒に限られていました。

担任の先生は、出来ない生徒を別に集めて、一段低い鉄棒で練習をさせました。私もそのひとりでしたが、なかなかうまく出来ません。出来る生徒と出来ない生徒の動きを比較しながら見ていたら、「さか上がり」のコツがわかってきました。

出来ない生徒は、鉄棒から身体が離れていて、すぐに落ちてしまいますが、出来る生徒は足をけり上げた瞬間に、鉄棒に身体をつけて乗せると、身体がうまく回転します。

私が「さか上がり」に成功したあとは、「け上がり」に挑戦してみました。これは両手で鉄棒にぶら下がったまま、足を前後に振って、タイミングよく足をけり上げると、身体が回転して鉄棒の上に乗るという、カッコイイ運動でした。「さか上がり」で鉄棒のコツをつかんだ私は、これも数回目で成功して、うれしくなりました。

ろう学校でもインテでも、運動が出来る生徒は周囲から驚きと羨望と尊敬の眼差しで見られますが、運動が出来ない生徒はバカにされ、いじめられやすくなります。


富山ろう学校に知的障害学級  2006-11-24 22:24:16

19日に、私の妻が母校の富山県立富山ろう学校の体育館で開かれた「文化の集い」(主催:県聴覚障害者協会)に参加して、「同窓会だより」を持って帰りました。
 富山ろう学校の藤田校長のあいさつ文を読んでみると、
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富山県でも、今年2月に「富山県の特別支援教育の存り方検討会」からいくつかの報告が出されました。知っている方もあると思いますが、聾学校に軽度の知的障害者(高等部)を受け入れて教育ができるようにするという提言が出されました。知的障害児の養護学校に生徒があふれていて教室が足りなくなってきていることが一番の理由です。知的障害併置という形で混合ではありませんが、高等部に知的障害者のため学級を設けるということです。そしてその実現に向けて学校が取り組むようにという動きが出てきています。
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とあって、かねて「特別支援教育で、ろう学校にも知的障害の子どもが入ってくるだろう」と心配していたことが現実になってきました。

近年から養護学校に通う子どもが急増している、いくら教室の増設をしても追いつかない、養護学校を新設したくても、限られた予算を回せない、となると、子どもが減って空き教室が目立つろう学校を活用するしかなくなります。

障害のある子どもと保護者の苦労を思うと、正面切って反対するわけにもいかず、こうした養護学校の一部とろう学校の統合が、地方に波及するのではないかと予想します。
富山ろう学校の藤田校長

分教室(勇二) 2008-06-06 20:27:01

富山県だけでなく、全国的にも養護学校の教室が不足しています。
神奈川県では、全国に先駆けて、普通高校の教室を借りて、養護学校の分教室が開設されています。
ただし、障がい児は、自分で通える(公共交通機関)事が条件です。(重度の障がい児は分教室では面倒を見ることができません)
普通高校での間借りも、健常児とのトラブルもなく快適な授業を受けています。
ご心配なことはあるのでしょうが、分教室(間借り)で授業を受ける子供たちは、心やさしい子供たちばかりですよ。
※なぜ教室が不足しているか。
障がい児だけでなく、近年は不登校の生徒も養護学校に来て、障がい児と一緒に勉強しています。
そのために教室不足となっています。
このため、養護学校と言った名称もぼちぼちと無くなってきています。


ニュース配信より:沖縄の宮城さん  2006-11-23 20:06:17


宮城さん、障害乗り越え堂々発表 読谷村童話・お話大会

【読谷】生まれつき重度の聴覚障害がある宮城涼子さん(11)=読谷村立古堅小学5年=が、このほど村内で開かれた「第26回童話・お話し大会」(主催・村PTA連合会)に学校代表として出場し、優秀賞を受賞した。宮城さんは補聴器なしでは100デシベル(電車通過時の線路脇の音に相当)の音が聞こえず、健常者に比べると発音はぎこちないが、長い時間をかけて懸命に練習を重ねて大会に臨み、堂々とした発表で会場から拍手喝采(かっさい)を浴びた。 宮城さんの聴覚障害が分かったのは3歳のころ。言葉を話し始めるのが遅く「大きな声で話しかけても反応がなかった」と父・秀基さん(49))。その年に沖縄ろう学校の幼稚部で言語訓練を始めた。「普通の子は言葉がすぐに入るが、先天性の聴覚障害者の場合、その言葉があること自体分からない」(秀基さん)。訓練は厳しく、うまくいかない時も多かったという。
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以下、くわしい情報は下のリンクでご覧下さい。
琉球新報


ギャローデット大学紛争より  2006-11-22 22:20:01

フランスに在住で、A-V(聴能開発による音声言語)教育を紹介している、みぃママさんのブログに「ギャローデット大学紛争より」があって、文中に
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・ASL(アメリカン・サイン・ランゲージ)を母語とする学生の英語のレベルが低く、授業に差し支える(教授の多数は聴者);
・卒業にまでこぎつける学生が少ない(全体で42%、六年以内の卒業では28%);
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と書かれていました。

これを日本の場合にあてはめると「日本手話を母語とする学生の日本語のレベルが低く、授業に差し支える」というわけで、さもありなんと笑ってしまいました。

アメリカのギャローデット大学は、昔からろう者専門の大学として有名で、日本から何人かの留学生を送り出していますが、アメリカにおける大学の平均的なレベルと比較してどの程度なのか不明なところもありました。

あえてギャローデット大学に行かずに、ロチェスター大学などに進学するろう者もいます。もし名門のハーバート大学に進学するろう者がいたら、すごいことですが・・・。

日本でも筑波技術大学が、他の大学と肩を並べるほどのレベルを上げて有名になるためには、大学入学時点では手おくれで、もっと早い段階で「英才教育」を始める必要があると思います。

将来はおそらく手話を母語にするろう者よりも、人工内耳装用の英才ろう者が出現するのではないかと予想しています。

私は海外の情報にくわしくないので、みぃママさんのブログに期待しています。
耳よりな話、西から東から


ニュース配信より:太田晴康助教授  2006-11-21 23:54:48


[研究室拝見]静岡福祉大学・太田晴康助教授 情報環境、障害者本位で…静岡

 「日本の福祉は、障害の種類など医学モデルでサービスを作るが、障害を持つ人の生活からサービスを再編しなければ」と話す太田晴康助教授(56)が研究するのは、障害者の情報コミュニケーション支援。視覚や聴覚に障害を持つ人が情報弱者にならないための環境づくりを探る。

 成果の一つが、太田助教授が設計・監修し、文部科学省の科学研究費で開発したパソコンソフト「まあちゃん」。複数のパソコンをつなぎ、1台に打ち込んだ文字が、他のパソコンの画面に表示される。
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以下、くわしい情報は下のリンクでご覧下さい。
YOMIURI ONLINE(読売新聞)


ニュース配信より:ろう者で世界最年少、南極点へ  2006-11-20 21:00:18


金沢の大窪さん、来月、南極点へ ろう者で世界最年少

 三歳の時に病気で聴力を失った金沢市の会社員大窪康之さん(36)が来月、南極点に立つ夢を実現するため出発する。昨年八月には、同じ障害のある友人とともに、ろう者としては世界で初めて北極点に到達した大窪さん。世界ろう連盟によると、南極点に立つことができれば、ろう者の世界最年少記録になるという。「障害があっても何にでも挑戦する姿を子どもたちに示したい」との思いを胸に、”地球の極点制覇”に挑む。

 大窪さんは県立ろう学校の小学部時代に読んだ野口英世やベートーベン、ヘレン・ケラーらの伝記から、常に前向きに生きる姿を学んだという。幼いころから夢見た青年海外協力隊への参加は実現しなかったが、二十代のころから現在までに世界二十六カ国を旅行し、耳が不自由でも心で通じ合えることを知った。
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以下、くわしい情報は下のリンクでご覧下さい。

北國新聞きょうのニュース


書記日本語と話し言葉  2006-11-18 23:52:41

mixi(ミクシィ)との相乗効果で、ブログにアクセスするカウントが増えてきました。きのうの訪問者数は156と最高記録を更新し、閲覧数は443でした。

ミクシィで、あるインテの若い優秀なろう者とメッセージをやりとりしていましたが、「第一言語は口話でなく書記日本語」といっていました。

言葉をおぼえる順序からいうと、まず聴覚活用(補聴器・人工内耳)から言葉が入って、音声の口話で話し、日本語の文章を読んで、それから文字を書いて書記日本語を獲得するので、最初に獲得した音声の口話が第一言語になるはずですが、実際はそうではなくて、文字の文章を読みながら話すことが多いですから「書記日本語をベースにした口話」ということになります。

したがって、ろう者の口話は「話し言葉」のようであっても、聴者の「話し言葉」とちがうもので、ろう者と聴者の間に微妙なコミュニケーションのズレが出てきます。

以前、私が勤めていた印刷工場の事務所で、たまたま無人でパソコンの画面が映っていたため、そっと中身をのぞいてみたら、仕事と関係のない<私語>のメールがたくさんありました。メールの内容は聴者の「話し言葉」でいっぱい書いてあって、何の意味だかわからない文章がたくさんありました。

音声の口話で話せる私でさえ、そっと聴者のそばに近寄って「話し言葉」を聞こうとしても、何をいっているのか聞き取れず、口話の「話し言葉」はもっぱらマンガの本にある吹き出し(セリフ)や、小説のなかにある会話の「話し言葉」を読んで、おぼえるしかありませんでした。まあ、それはしかたがないことです。

健聴者でも・・・・(SPP) 2006-11-19 23:10:43

孫悟空さん、こんにちは。

私は健聴ですが、<話しことばのメール>は、ちょっと理解できないことがあります。

顔文字などが多数踊っている言葉は、話しことばとも明らかに違うので、メール専用のコミュニケーション語に近いのかも知れませんね。
顔文字(孫悟空) 2006-11-21 07:54:48

SPPさん、コメントをありがとうございます。

最近のメールに顔文字がすごく多くなって、わからなくなっていますね。

その人の感情をあらわす記号かもしれませんが、私のメールに、顔文字はひとつも使いません。


日本語の資質  2006-11-17 23:51:00

プロ野球の松坂投手がいよいよメジャーリーグに行くことになり、松井・イチロー選手らと対決が野球ファンにとって楽しみになってきました。メジャーリーグに行くことは大変なことで、日本のプロ野球選手ならだれでもできることではなく、松坂投手の資質によるところが大きいと思います。

どこかの掲示板で「ろう者の書記日本語で、一番大きいのは本人の資質」とありましたが、とんでもない愚論です。日本手話を第一言語(母国語)にしたろう者が書記日本語を獲得することはものすごい努力が必要で、たしかに本人の資質が必要かもしれません。いいかえると、本人の資質がなければ、日本語ができないということになります。

しかし、早期に聴覚障害を発見して、適切な処置・訓練(聴覚口話法・人工内耳)を受け、十分な環境(家庭・兄弟・学校)と生活習慣(口話・日本語対応手話・読書)があれば、子どものだれでも資質に関係なく日本語(口話・書記)の獲得ができるようになります。


レトリックを打ち破る法  2006-11-16 23:48:43

7年ほど前から「手話はろう者の母国語」とか「日本手話と書記日本語のバイリンガル教育」が強く叫ばれてきました。これまで聴覚口話教育をしてきた先生と保護者のほとんどが聴者であるため、「手話を知らない、手話こそ第一言語であるべき」と強くいわれると、反論する術がないまま、ずるずると後退を余儀なくされました。

「手話による教育を求める」ろう者の主張を支持する言語・教育の学者らが、講演会や文献などで論文を次々と発表して、勢いづかせました。これらの論文は、文章力があって論理的によくできており、知らない人はついつい納得してしまいますが、所詮は<レトリック>に過ぎないことが今あきらかにされつつあります。

<レトリック>とは、辞書で「文章表現の技法・技巧。修辞。実質を伴わない表現上だけの言葉。表現の巧みな言葉」とあります。言っていることが論理的・合理的に思えても、具体的な結果・成果を出さなければ、ただの空論です。

巧妙な<レトリック>を打ち破る法は簡単で、それは<動かぬ証拠>を突き出すことです。「言っていることと、結果はちがうではないか」と批判すれば、学者らは返す言葉を失います。

手話を学んで欲しい!(おやじい) 2006-11-18 06:09:54

久々の投稿です。いつも拝見させていただいています。
最近は手話の欠点を知らず、長所ばかりを見ることは良くない気がしています。やはり手話を正しく身に付けるためにはろう学校で手話を「教科」として手話を教えることではないかと思っています。手話を正しく理解して欲しいと願うばかりです。そうすれば、日本語対応手話がなぜ通じないのか、通じるためには何が必要なのかが、分かってくるはずです。
聴覚障害の先生(孫悟空) 2006-11-18 22:27:44

おやじいさん、お久しぶりのコメントをありがとうございます。

ろう学校は最近、聴覚障害の若い先生を採用するところが増えてきて、校内で手話学習会が盛んに行われています。
「手話の教科」については、なお議論と時間がかかると思います。当分は聴覚障害の先生にまかせてみましょう。


聴覚障害者のマルチ商法  2006-11-15 23:53:42

私の地元・石川県内で、ろう者仲間から「53万円出したら、毎月8万円入る」「聴者も入っていて、80人ぐらいに増えている」という話を聞きました。私はすぐに昔の<ネズミ講>を思い出して「こりゃいかん、だまされてはいけない」と注意を呼びかけました。

全日本ろうあ連盟も<日本聴力障害新聞>で注意を促し、アイドラゴンの番組で松本弁護士が「もうけ話にだまされてはいけない」と警告していますが、11日の北國新聞朝刊に「聴覚障害者間で、マルチ商法拡大」という大きな見出しが飛び込んできました。

記事をよくよく読むと、53万円というのはインターネットのオンラインゲームサイトの運営キットの購入代金で、大金を払って商品が手元に届けば<詐欺>にならないし、次の購入者を紹介すれば、リベートの8万円をもらったという人が実際にいます。

警察に行って相談した人もいましたが、こういうのは犯罪の証明になりにくいので、門前払いされました。パソコンの知識がないろう者が商品を使いこなせるはずがなく、次の紹介がなければ丸損になってしまうのに、もうけ話に飛びついてしまう軽率さに呆れます。

「テレビ電話ができる」とすすめられて、40万円の大金を払って、商品が届いたがセットしてもらうことなく、家の片隅で眠っているという情報も聞かれます。日本語力がないろう者は情報に疎く、ひとりでは警戒心が強い反面、仲間の信用にコロッとだまされやすい傾向が昔から変わっていません。

北國新聞11月11日付


ブログとミクシィのすみ分け  2006-11-14 21:58:37

このブログは無制限で一般にひろく公開していますが、だれが見ているのかわからないわけで、情報・映像の選定にかなり気を使います。

mixi(ミクシィ)のコミュニティ「ろう学校の日本語教育」は、メンバー限定の非公開にして、ちがう情報・映像を提供させていただくことで、ブログとミクシィのすみ分けを明確にします。
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mixiの孫悟空
mixiに入れない方は、私あてメールいただければ、ご案内します。


mixi(ミクシィ)に参入  2006-11-13 22:29:36

さる11日(土)に、mixi(ミクシィ)の会員さんからメールで招待状が届きました。さっそくミクシィに入会手続きをして、覗いてみると聴覚障害関係だけで実に多種多様なコミュニティがたくさんありました。

こちらはすでに平成10年1月から開設したホームページがあり、掲示板(BBS)もあり、このgooブログもあるので、ミクシィではろう学校の大きな課題である日本語教育にしぼって、コミュニティ「ろう学校の日本語教育」を立ち上げて、参入することにしました。

ミクシィのURLはこちらです。もし、たどりつけない・探しても見つからない場合は、私あてメールいただければ、ご案内します。

ブログとミクシィの相乗効果で、アクセスが増えて、ろう学校の日本語教育に関心が集まって、聴覚障害教育の再生になればと楽しみに思っています。


日本語と手話の助詞  2006-11-11 23:58:23

先のNHK教育テレビで放送されたように、手話で育ったろう児の日本語文章を読むと、助詞の使い方がおかしいところがたくさんあります。どうしてこうなったかというと「手話に助詞がないからだ」と思う人(先生・保護者・難聴者)がたくさんいます。

これに対して、日本手話派のろう者は「それは誤解で、手話にも助詞がある」と反論しています。どこかのサイトからパクッてきたものを以下に紹介します。
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近年言語学の世界では、どんな言語でもその優劣は存在しないと言われています。 そうです手話はひとつの立派な言語なのです。 「手話には助詞がない」とよく言われますが、それは英語や中国語に助詞がないのと同じで 英語では語尾変化、中国語では語の位置が、日本語の助詞と同じ働きをしています。 手話では、主に手の位置関係と動きがそれにあたります。 手話は、なんら不完全なことばではないのです。ですから手話を使えば日本語と同等の内容で 何不自由なく会話が出来るのです。
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これは多分に手話言語学の研究理論がベースになっていて、間違いないと思います。

手話の助詞とは「手話では、主に手の位置関係と動きがそれにあたります」というように、日本語の助詞とは別のものであることをしっかりと頭に入れておく必要があります。手話に助詞があるから、手話の意味が通じて、コミュニケーション(会話)が成り立つというわけです。

日本語の助詞・文法と手話の助詞・文法は別のものですから、したがって手話で育った子どもはいつになっても、正しい日本語を獲得できないということになります。

日本語を正しく獲得するためには、「手話で日本語を教える」教育ではダメで、やはり聞こえる子どもが自然に日本語を獲得するプロセス(過程・順序)と同じように、聴覚口話法で「聴覚⇒音声⇒話し言葉⇒文字・文章⇒書き言葉」とダイレクトにつなげていくしかありません。

手話から日本語につなげていこうとすると、その間にどうしても言語的な「距離・ねじれ・壁」を乗り越えていかねばならない困難があります。やっと「手話と日本語は別のもの」と理解した子どもがいたとしても「日本語はむずかしい」と弱気になったら、もう日本語ができなくなります。


自殺を予防する法  2006-11-10 23:52:47

最近のニュースで「自殺」という文字がやたら目についてきたことは嘆かわしいことです。統計によると、1年間の自殺者は3万人を超え、これは交通事故で亡くなった人より多いというから大変なことです。

ろう者の自殺は、私が50年間で聞いた範囲ではわずかに1.2人と数えるだけで、「ろう者は楽天的でめったに自殺しない」と思っています。なぜ楽天的になれるかといえば、それは仲間がいるから、何とかなるからと、あまり深刻にものを考えない性格が幸いしているようです。

ろう教育関係では、山本おさむのコミック「わが指のオーケストラ」に、口話教育の先駆者・西川吉之助先生が病苦で自殺する悲劇が描かれていましたが、多忙でも頼まれたら断れない西川先生の実直な性格が身体を蝕んでいたらしく、痛ましいことです。

口話教育の西川先生と対立する、手話教育の大阪市立聾唖学校で高橋潔校長の右腕といわれた藤井東洋男先生がこともあろうに教え子の女性と心中する事件がありました。(日本聴力障害新聞1953年4月号)

さて、マスコミ(テレビ・新聞・雑誌)で、自殺を予防する手だてが議論されていますが、いずれも具体性に欠けているように思います。自殺する人はほとんど精神的に苦しいから「死んだら楽になる」と思い込んでいます。自殺をとめようとしても「なぜ自殺してはいけないのか」説明できない人が多いようです。

自殺とは文字通り、人が自分の意思で死ぬことですから、これはどうしても信仰・宗教の話によらなければ、問題を解決できません。仏教の本によると「死ねば身体はなくなるが、心の苦しみは消えない、もっとひどくなる」という意味のことが書かれていました。キリスト教でも自殺を厳しく禁止していますから、世界共通の戒律かもしれません。

教育の場・公共の場では、あまり宗教の話ができませんから、家庭で仲間うちで「自殺したら、もっとひどい地獄に苦しむ」と脅かしたほうが、自殺予防に効果があると思います。私はこれで何人かの自殺願望を思いとどまらせた経験があります。


ニュース配信より:高等教育支援シンポ  2006-11-08 19:57:08

第2回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウムのご案内

第2回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウムが、いよいよ2週間後となりました。
プログラムの詳細が決まりましたので、改めてご案内申し上げます。
聴覚障害学生支援に携わられている方々の、たくさんのご参加をお待ちしています。
なお、シンポジウム終了後には懇親会を企画しております。
全国各地で支援にあたっている方々との絶好の交流の機会ですので、教職員の方々も奮ってお申し込みくださいますよう、よろしくお願いいたします。

【第2回日本聴覚障害学生高等教育支援シンポジウム開催のご案内】

日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク(PEPNet-Japan)では、聞こえない学生の支援がどの高等教育機関においても円滑に行われる体制作りを目指し、聴覚障害学生支援のためのノウハウ蓄積と情報発信の基盤作りに取り組んできました。
第2回目となる本シンポジウムでは、PEPNet-Japanの1年間の活動成果を報告するとともに、アメリカ北東部の聴覚障害学生支援ネットワークであるNETACの取り組みをもとに、我が国で支援ネットワークを広げていくために今後私たちが取り組むべき課題について、意見を交わし学ぶことができればと考えています。

日時:2006年11月18日(土)10:00〜17:00
会場:日本福祉大学名古屋キャンパス
(愛知県名古屋市中区千代田5-22-35)
http://www.n-fukushi.ac.jp/top_menu/access.htm
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以下、くわしい情報は下のリンクでご覧下さい。
日本聴覚障害学生高等教育支援ネットワーク


思い込み  2006-11-07 23:59:15

人間はだれでもミスをするもので、ミスの原因をつきとめて、ミスの発生を減らすことが社会的に信用されるための必須条件です。ミスの原因はふつう「不注意」とか「ルール通りにしない」などいろいろありますが、なかでも「思い込み」が結構あるのではないかと思います。

「思い込み」というのは、辞書によると「(1)そうだとばかり信じきっていること。(2)それ以外にはないと固く心に決めること。」とあります。

例えば、車でドライブに行くときに、記憶があやふやなままに「そこを右に曲がって、真っ直ぐに行く」と思い込んで行ってみると、結果的に道を間違えてしまうことがあります。地図を開いて、現在位置と道順をしっかり確認してから行けば、間違いなく目的地にたどりつけます。

聴覚障害者が仕事でミスをしてしまう原因は、コミュニケーション不足といわれていますが、指示されたことを復唱・確認しないで、ウンウンとわかったように思い込むこともミスの原因になります。

ろう教育においても「手話で日本語を教える」「日本手話と書記日本語のバイリンガル」という思い込みが強くて、すでに10年近く経過して結果を出せないで行き詰まっているにもかかわらず「発展途上の段階」などとバカなことをいって、自分の判断ミスを素直に認めようとしません。


介護職員の涌井武一さん  2006-11-06 21:15:50


今後は介護福祉士の資格も取りたい

 今回は、介護職員として活躍されている涌井武一さんにお話を伺いました。
 涌井さんが現在働いておられる特別養護老人ホーム「淡路ふくろうの郷」は、聴覚障害者に配慮した全国でも数少ない施設の一つです。一般の老人ホームでは、設備が整っていない、手話のできる職員がいないなどの問題から、入所者同士のコミュニケーションに入っていけずに孤立しがちな聴覚障害者に、「安心して入所できる施設を」という目的で建設され、今年の4月1日にオープンしました。
 介護職員として働くことになったきっかけや、仕事の内容、施設のことなどについてお話を伺いました。

涌井武一(わくいたけかず)さん
 長野県出身。3歳のときに聞こえなくなった。長野県長野ろう学校高等部卒業。一般企業に勤めた後、ホームヘルパー2級の資格を取得。現在は、今年4月、兵庫県の洲本市(淡路島)に開所した特別養護老人ホーム「淡路ふくろうの郷」で介護職員として活躍中。28歳。
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以下、くわしい情報は下のリンクでご覧下さい。

YOMIURI ONLINE(読売新聞)


聴覚障害学生情報保障講習会  2006-11-05 23:31:20


聴覚障害者の受講手助け
ノートテイカー北陸から育成を
支援機構初の講習会

 障害のある学生がどこの大学でも学べる環境づくりを−。サポートする学生を募り、聴覚障害のある学生に講義内容を要約筆記して伝えるノートテイカー制度。二〇〇四年に金沢大が始めた制度を県内外の大学、短大、高校にまで広げようという取り組みがスタートした。関東、関西以外では障害のある学生を支援する大学相互の連携がまだ少ない中、新たなネットワークをつくる第一歩として注目される。 (報道部・高橋雅人)

学校間ネット化へ 英語授業など課題も
 「制度を広め、聴覚障害がある高校生が志望大学への進学をあきらめることのない時代にしたい」。日本学生支援機構の北陸支部と金沢大大学教育開発・支援センターが開いた県聴覚障害学生情報保障講習会。聴覚障害者で、金沢大三年の大楠航二郎さん(21)は慣れない手話を交えながら訴えた。
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以下、くわしい情報は下のリンクでご覧下さい。
中日新聞ホームページ


ノーベル賞受賞者と日本語  2006-11-04 23:55:21

日本人のノーベル賞受賞者は今までに12名を数え、これはアジアで最多の人数になります。中国人の受賞者が3人いますが、いずれもアメリカにおいて研究した人たちです。台湾人は1人で、朝鮮人はゼロです。

日本人の受賞者が多い理由として、日本語が世界で難解な言語のひとつで、表意文字(漢字)と表音文字(ひらがな・カタカナ)を混ぜて使う言語は日本だけで、脳の活性化で優秀な日本人が多いという専門家の説があります。

そういえば、先の太平洋戦争で活躍した戦闘機のゼロ戦は、今もなお名機の誉れが高く、アメリカで実際に飛べる1機が保存されています。時代おくれといわれた戦艦・大和もすごい技術の塊で、のちに経済復興を支えた原動力になったそうです。

小型化の先駆けとなったトランジスタをはじめ、ビデオレコーダー、カメラ、半導体、そして今はロボットと、世界を驚かせる製品を次々と産み出す日本人の頭脳を誇りに思いたくなります。

聞こえる子どもが日本語を覚えることは何でもないことですが、聞こえない子どもが世界で難解な日本語を覚えることは、考えてみれば大変なことです。ですから、日本語が出来るろう者がいると、仲間から「頭がいい」と思われ、重宝されています。

附属ろう学校と日本聾話学校が、聴覚口話法教育を頑固なまでに守り続けているのは、それなりの実績をあげているからです。


ニュース配信より:画家の後藤勝美さん  2006-11-02 20:20:19


聴覚障害の画家・後藤さんが回顧展

 日本水彩画会会員後藤勝美さん(66)=岐阜市茶屋新田=が国内外の人々の暮らしを見つめて描いた「後藤勝美の世界」展が、同市大宮町の加藤栄三・東一記念美術館で開かれている。11月26日まで。

 後藤さんは10歳のとき、急性脳膜炎により両耳の聴力を失った。画家の夢を捨てて一時は福祉運動に携わったが、夢を捨て切れず、51歳で創作を再開、独学で技術を磨いてきた。
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以下、くわしい情報は下のリンクでご覧下さい。

岐阜新聞WEB


職場の1年  2006-11-01 23:57:26

今の職場に再就職してから、ちょうど1年が経ちました。身分は契約社員ですが、会社の人事異動が毎年4月と10月にあるので、10月までに契約の更新がありました。職場の課長に呼ばれて契約の更新を受けると、自分の能力が評価されたと思ってうれしくなります。

「能力の評価」とは、やはり仕事が正確で、会社が期待する結果を出すことにつきると思います。「障害があるから、不慣れだから」と甘えることなく、ミスが起きたら「なぜミスが起きたのか、どうすればミスをなくせるのか」と絶えず創意工夫をこらして努力することを怠ってはなりません。

ミスはふつう不注意で起きる、ミスしないためにもっと注意しようと思いがちですが、人間はデリケートな感情をもつ動物ですから、いくら気持ちで注意するだけではミスを防げません。それで「ミスが起こらない方法」を創意工夫すると、ミスを大幅に減らせます。仕事のミスを減らして正確に出来れば、上司や同僚に信頼され、新たな仕事をまかされて、やりがいがわいてきます。

聴覚障害をもつ人は、職場の人間関係が苦手といわれていますが、1対1で音声の会話、筆談がスムーズに出来れば十分で、集団の会話に入っていけないのは当たり前と、あっけらかんに割り切れば悩むこともありません。

素直に「ろうはろうらしく、難聴は難聴らしく」で、聞こえる人と同じになろうと思わないことが、安定した精神をもたらします。人工内耳に反対する人が「人工内耳は万能ではない、聴者になれるわけでない」とバカなことをいっていますが、聞こえることが万能というわけでもありません。

人工内耳の人(補聴機器勉強会) 2006-11-02 13:18:27

はじめまして
私は難聴暦10年で昨年失聴し、人工内耳にしました。まったく聞こえないのと、聞こえるのでは全然人生が変わってきます。
難聴時代から補聴機器の研究をしています。

補聴機器(孫悟空) 2006-11-02 20:29:34

コメントをありがとうございます。

私も補聴器をしているので、いわれることはよくわかります。
補聴機器勉強会の発展に期待しています。

ご活躍のご様子、嬉しく思います。(ずっきん) 2006-11-04 11:43:57

コメントではお久しぶりです。
(しかし、毎日欠かさず拝読しております)

>仕事が正確で、会社が期待する結果を出すことにつきる

全く同感です。
企業は人を甘やかすところではありませんから、きちんと周りの役に立っていかないと生き残ることはできないかと思います。

周囲に理解を求めるよりも先に、自分で出来ることを探し会社の役に立っていくほうが早くに認められていくチャンスを作ることが出来ると思います。

これからのご活躍を、益々楽しみにしております。
お身体も大切にどうぞ。

チャンス(孫悟空) 2006-11-05 00:09:37

コメントをありがとうございます。

まいどのコメントをありがとうございます。

>周囲に理解を求めるよりも先に、自分で出来ることを探し会社の役に立っていくほうが早くに認められていくチャンスを作ることが出来ると思います。

そうなんですね。チャンスはもらうものでなくて、自分でチャンスを作るものです。


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