blog言葉と心を育てる★難聴学園★2005

言葉の「刷り込み(学習)」  2005-05-31 23:12:28

障害者職業能力開発校で、電子機器科の自己紹介があって、趣味のひとつに「バードウォッチング」をあげたら、教官が「体育館の屋根裏に野鳥の巣がある」と教えてくれました。この野鳥は、ハヤブサを小さくしたような<チョウゲンボウ>という名前でした。

きのうの体育館でラジオ体操の前に、別の教官から「野鳥のヒナが屋根裏の巣から落ちて、ケガをしたので、手当てしてエサを与えたら、人に慣れて飼ったことがある」と聞かされました。
私が「ヒナに人がエサを与えると、『刷り込み』で、人を自分の親と思って、飛べなくなる」というと、「そうそう、自分で飛べないので、最後には野鳥園に引き取られた」ということでした。

ヒナは、親鳥からエサをもらって、飛び方とエサの取り方を教わります。人がヒナをひろって、エサを与えると、自分で飛んでエサを取ることができなくなります。

このヒナの『刷り込み』は、人の言語にも同じことが起こります。生まれたばかりの赤ん坊に声をかけながら、抱っこしたり、あやしたりすると、そのうち声の意味を理解して、マネして、言葉を話すようになります。この最初の言葉・言語が大脳に刷り込まれて「母語・第一言語」になります。

ろうの子どもに、最初から手話を与えると、手話が「言葉の親・母語」になります。あとから日本語を教えようとしても、6歳を過ぎたら「外国語・第二言語」になってしまうので、習得が非常に困難になってきます。実際、手話を早期に導入したろう学校で、日本語教育に悩んでいるところがたくさんあります。

どこかのろう文化系は「日本手話を第一言語とし、第二言語として書記日本語を獲得する」バイリンガル教育を主張していますが、その具体的な成果報告はいまだにひとつもありません。

口話教育は、音声をしゃべることで聞こえる人に近づけるための教育ではなく、音声で大脳に「日本語を刷り込ませる」ための教育で、その効果は実証されています。口話教育で効果がない子どもは、親が学校まかせで、家庭できちんと学習(刷り込み)をさせていないからです。


石井投手に届け、熱き応援  2005-05-30 18:18:43

手話でライブ、アツキヨ
ドラ石井投手に届け、熱き応援

 聴覚障害を持つKiyo(27)が手話をしながら歌う“サインボーカル”で注目を集めている男女2人組ユニット「アツキヨ」が27日、本紙に同じ障害を持つ中日ドラゴンズの石井裕也投手(23)にエールを託した。石井は26日の楽天戦で打たれ2軍落ちしたが、Kiyoは「プレッシャーもあると思いますが、夢をかなえたパワーの強さで、これからもたくさんの人々に夢と希望を与えて!!」と再起に向け、熱いメッセージを送った。

 アツキヨは、メーンボーカルとギターを担当するアツシ(30)、3歳前に高度感音性難聴と診断されたKiyoの2人組。小学校のころから松田聖子にあこがれていたKiyoはアツシと出会い、2人は昨年5月にメジャーデビュー。歌詞を手話で表現しながら歌う“サインボーカル”で、Kiyoはハンディを乗り越えて夢を実現させた。
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以下、くわしい情報は下のリンクでご覧下さい。

中日スポーツ

Unknown(ゆみ) 2005-05-31 15:48:55

私は福岡出身なので、もちろんダイエー、、じゃなく、ホークスファンですが、個人的に、石井投手を応援しまーす☆一軍で活躍する姿が早く見たいです。

Unknown(きよきよ) 2005-05-31 22:11:42

私も石井投手の一軍復帰を応援しています。
チーム的には、広島県民なので鯉を応援してますが…。
そして、TBさせて頂きました。
Unknown(孫悟空) 2005-05-31 23:16:44

きよきよさん、お久しぶりです。

コメントとトラックバックをありがとうございます。


ろう・難聴・中途失聴の「境界線」  2005-05-30 00:19:52

私は、聴覚障害者を大別して「ろう者・難聴者・中途失聴者」の三つに分けて考えています。そしてさらに医学的な区別と文化的な区別もあって、ことを複雑にややこしくしています。

まず医学的な区別とは、聴力障害になった原因で分け、聴力検査のレベルで分けることですが、例えば医学的には音声語がほとんど聞こえない「ろう」であっても、ろう学校にいちども行かずに、ずっとインテグレーションした人は日本語を話せるので、文化的には「難聴者」になります。

逆に軽度の難聴で、1対1の会話なら不自由しない、医学的に難聴者であっても、ずっとろう学校で育って、独特の日本手話も使える人は文化的な「ろう者」であって、私がそれに当たります。といっても、話す相手が聞こえる人の場合は、文化的な「難聴者」となるので、ひとりで「ろう者・難聴者」の二役を使い分けています。

さて、よく「ろう者」と「難聴者」が同じ手話と日本語でやると区別がしにくいといわれますが、区別となる「境界線」は相手の口が見えない電話ができるかどうかにあります。電話ができれば「難聴者」で、できなければ「ろう者」となります。

それから、「難聴者」と「聴者」の「境界線」はどこにあるかというと、集団のコミュニケーションに入っていけるかどうかにあります。日本語を話せる自信があっても、集団のコミュニケーションに入っていけなければ、自分は難聴者だと素直に認めるしかありません。

もうひとつ成人して聴力を失った「中途失聴者」は、日本語を話せるので医学的には「難聴者」になるはずですが、長い期間「聴者」の世界にいたので、文化的には「聴者」といえます。この医学的難聴と文化的聴者、簡単にいえば「耳は聞こえないが、心と考え方は聞こえる人」なので、そのつもりでつきあう必要があります。

Unknown(ゆみ) 2005-05-31 16:39:27

色々な区別があるんですね。それぞれが、それぞれの難関を乗り越えていってるのでしょうね。
私は、ろう者の方が身近にいたことがないので、ちゃんと理解していない部分もあると思うのですが、聴者もろう者も、色々な意味で障害は常に目の前にあるし、与えられたもの中で精一杯生きていくという意味では、変わらないと思います。でも、ろう者の方達は、聴覚という障害のある分(障害という言葉を使っていいのかわかりませんが。。)人一倍、色んなことを感じ、考えるのでしょうね。

Unknown(孫悟空) 2005-05-31 23:15:04

ゆみさん、いらっしゃい。

コメントをありがとうございます。


「新生児聴覚スクリーニング」のパンフレット  2005-05-28 23:37:08

新生児聴覚スクリーニングで「リファー(要再検査〉となったお子さんのお母さんと家族の方へ」というパンフレットを、地元の親の会から分けてもらったので、その内容の一部を以下に紹介します。
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新生児聴覚スクリーニングとは、その時点での赤ちゃんの聞こえを簡単にふるいわける(=スクリーニングする)だけのものですから、何らかのケアが必要な聴覚障害のある赤ちやんかどうかは、そのあと、音への反応が確かになってくる生後3〜4ケ月頃でのABRやその他の聴力検査をするまでは、正確にはわからないのです。
 そうすると、きっとこう思われるでしょう。「3〜4ケ月くらいまで正確にわからないのだったら、そのときに調べればよいのではないか。なにも新生児期に検査する必要はないのではないか?」
 確かにそのとおりです。本当は、3〜4ケ月頃に最初に検査をすればよいのですが、ご存知のように、3〜4ケ月頃の赤ちやんは目覚めている時間が長くなり、手足を活発に動かすことも多くなるために、なかなかこのような検査ができないのです。また、聞こえの状態を調べるために改めて病院に行って検査を受けるのも大変なことです。そこで開発されたのが、赤ちやんが入院中で、自然に眠っている新生児期にできる検査でした。
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以下、くわしい情報は下のリンクで、都立大塚ろう学校のホームページでご覧下さい。

赤ちゃんのきこえの検査 お母さんと家族の方へ

このパンフを読んでみて、どこかのろう文化系のように「手話、手話」といわないで、「穏やかな愛情たっぷりの笑顔で育てましょう」というところに、好感が持てます。リファーで不安になる家庭におすすめできるパンフです。


障害者開発校の出来事  2005-05-27 22:26:43

私が通う障害者開発校で、昼休みに広場を見たら、ひとりの若い青年が校舎の壁に野球のボールを投げては、グローブで受けていました。おそらくキャッチボールの相手がいないだろうと思って、私は体育館の用具室からグローブを取り出して、相手になってあげました。

私の野球好きは、ろう学校時代から続いていましたが、ボールを握るのは10年ぶりで、体はコチコチで、私が投げたボールが相手に届かなかったり、とんでもない方向にそれたりしました。ときどき石井投手のピッチングを思い出しながら、芝生の広場で30分間のいい運動を楽しみました。

午後の体育館でラジオ体操の前に、青年のそばにいましたが、耳のなかにスッポリ入る小型の「耳穴式」補聴器を見つけたので、「言葉はわかるのか」と聞くと、彼は頷いて応えました。「耳穴式」はふつう軽度難聴で付けるもので、話す言葉はもちろん日常的な会話に不自由しないレベルのようでした。青年は野球を趣味にしているためか、インテ出身の難聴者によくある「ネクラ」でなく、明るい表情と笑顔で周囲に溶け込んでいる様子でした。それから毎日天気がいい日になると、青年とキャッチボールを続けています。

きのうの午後は、開発校の広場で「校内球技(グランドゴルフ)大会」があって、8チームの対抗で私もプレーに参加しました。各チームの平均得点を集計した結果、私のチームは3位でした。閉会式のときに、たまたま前列に立っていた私が思いがけず、チームの代表に指名されて、賞状を受け取りました。

ほかに、教室でクラスの訓練生から「エクセル(表計算)がわからない、教えてほしい」といわれて、関数の使い方を教えてあげたりして、徐々に自分が周囲に受け入れられていく実感がわいてきました。

インテや会社で「難聴を理解してくれない」と悩む若い難聴者は多いですが、言葉のハンディはともかく、自分が「周囲のために何ができるか」自覚して努力しないと、周囲に受け入れられることは難しいと思います。

配慮とは・・・(ずっきん) 2005-05-28 10:38:40

またまた、お邪魔いたします。

>自分が「周囲のために何ができるか」自覚して努力しないと、周囲に受け入れられることは難しいと思います。

そうですね。
私も、いつも人に言っていることに「配慮は人にしてもらうものではなく、自分が人にするものだ」というものがあります。
これは、自分を大切にして欲しければ、その前に周囲の人を大切にすることだということを教えたいからなのです。

私もお酒が好きなので良くわかりますが、「酒飲みが人につぐときは、自分がついで欲しい時だ」のように、まず自分から積極的に回りに働きかけていく努力をしていくことが大切だと思っております。


精神的な強さ  2005-05-26 23:20:21

プロ野球に10年以上長く活躍している選手に共通していることは、実力ばかりでなく精神的な強さ(したたかに、しぶとく、あきらめない)が大きなウェートを占めています。そして、それは自己の努力によってのみ身につくものではなく、必ずだれか(監督・先輩・恩師)のアドバイスを得て、精神的な支えにしています。

アメリカの大リーグで不振だったヤンキースの松井秀喜選手が見違えるように立ち直ったのは、「ホームランを忘れろ」という先輩のアドバイスだったそうです。

プロ野球の選手でなくて、一般の会社に務めるサラリーマンでも、仕事を長く続けていれば、さまざまなトラブルと人間関係の問題で悩んで元気をなくしてしまう時期が何回もあります。こういうときは、相談に乗ってくれて適切なアドバイスをしてくれる上司・先輩がいればいいですが、聴覚障害者の場合は言葉のコミュニケーションが難しいので、同じ障害で長い社会経験をもつ先輩に相談することがベストなアドバイスを得られます。

もし、身近に相談できる人がいない場合はどうするか、それは本屋へ行って有名な人(企業の経営者・プロスポーツ選手など)の本を買ってきて、逆境を乗り越えるためのヒント・足がかりを見つけることです。先人の教えに学ばないで、自分の判断だけで動くことは、先が見えない真っ暗な道を行くと同じで、思いがけない失敗を重ねて、ますます自分を追い詰めてしまいます。

自分の車で、先が見えない真っ暗な道を行くときに、道をよく知っている人に案内(アドバイス)してもらうか、ひとりならカーナビ(地理情報)の画面を見れば、間違いなく目的の場所まで行くことができます。いつでも教えてもらえるものがあれば、精神的に安定しますから、それが精神的な強さにつながります。


プロの世界  2005-05-25 00:03:36

きのうのテレビ朝日「報道ステーション」番組の終わりごろになって、やっと石井投手が登場しました。NHK総合テレビと違って、今度は石井投手がしゃべる場面が多いので、また高性能イヤホンをつけて、音声を聞いてみました。石井投手のぎこちない音声が、なぜか私の胸に響いて、ジーンときました。

きょうの楽天戦で6回から久々に登板しましたが、四球で歩かせて連打されて2点を失うと、落合監督がマウンドの石井投手に歩み寄って、何か話しかけたあとで降板させられました。

まだまだ「プロの水」は甘くないなと思いましたが、それで思い出したのは昔人気のあったコミック「巨人の星」で、期待のルーキー投手がさっそうと登板して、強打者を次々と三振に討ち取って、注目を浴びました。すっかり自信をつけたルーキー投手が、何試合か登板したところで、連打されて点を失って、あせりと疲労でコントロールを乱して、二軍に落とされ、いつのまにか球界から消えてしまいました。

毎年、期待と注目のルーキー投手が多く入団していながら、5年・10年たつと現役で残っている投手は数えるほどしかいないようです。なぜ消えていったのか、「巨人の星」によると、強打者はいつまでもルーキー投手にやられるわけでなく、ボールの投げ方・クセを研究して、連打してお返しするそうです。「プロの世界」は実力と結果しだいで、厳しいというより怖いところだといえます。

Unknown(ゆみ) 2005-04-13 22:10:16

私もこの番組見ました。石井投手のことは、この番組を見て初めて知ったのですが、彼を見ていると芯の強さがすごく伝わってきました。自分もクヨクヨしてはいけないと思わされすごく励みになりました。これからも彼には頑張って欲しいです。

Unknown(孫悟空) 2005-05-26 22:35:00

ゆみさん、いらっしゃい。

コメントをいただき、ありがとうございます。


テレビ朝日の番組でも石井投手  2005-05-23 17:32:52

きのうに続き、今晩9時54分〜11時10分のテレビ朝日系「報道ステーション」番組のなかで、石井投手が登場します。

番組の内容は
安定を捨て勝負に出た難聴のルーキー…中日石井投手壮絶な戦い
▽小林薫被告再び証言
▽また燃えちゃいました週末の交流戦たっぷり
で、最初に登場するかもしれません。

きのうのNHK総合テレビは、ビデオに録画して何度も見ましたが、地元の横浜で打たれて涙ぐむ石井投手の痛々しい姿が心にしみました。
字幕スーパーが少しありましたが、文字放送の字幕が出ていないのが残念でした。しかたがないので、高性能イヤホンを付けて聞いてみました。石井投手の話す声はやはり難聴者に特有のもので、初めて聞く人の個人差によって聞き取れたり、聞きづらかったりするかもしれません。

なお、週刊ポストを買いそびれた方は、下のリンクで記事をご覧下さい。
石井投手の母が明かした「音のない球場」


今晩のNHK総合で石井投手  2005-05-22 19:00:35

きょうの午後9時53分から10時52分のNHK総合テレビ「サンデースポーツ」番組のなかで、プロ野球・中日ドラゴンズの石井裕也投手が登場しますので、お見逃しなく。

番組の内容は、
▽ペルー戦何が見えた
▽朝青龍の相撲が変化?“不敗への進化”語る
▽難聴の投手に試練のマウンド


学習のレベルアップ  2005-05-21 23:58:45

障害者能力開発校の実習に、パソコンのエクセル(表計算)で、私は経験の余裕でマイペースで課題をこなしていましたが、ほかの訓練生でいつのまにか課題を追い越した人がいました。パソコンの熟練者で、すでにワープロ文書作成の技能資格を持っていました。

私は「こりゃ、ウカウカしていられない」と思い、授業が終わったあとで、課題を自宅に持ち帰って、パソコンで自習しました。課題が出来たものをノートに書き留めて、次の実習でもういちど課題を再現して進めます。同じ課題を2回やるので、エクセルの難しい関数とグラフの使い方を覚えられます。これでみるみるうちにほかの訓練生を引き離して、ダントツで進んでいます。

学習のレベルを上げるには、ひとりで独学して頑張るよりも、レベルの高い人に刺激されて、頑張ったほうがよい結果を出せます。ろう学校の場合は、いくら「居心地がいい」ところであっても、少人数のうえに学習のレベルが低いところなので、生徒がひとりで努力してレベルを上げることはなかなか出来ません。たとえトップの成績であっても、地域学校で通用するレベルになりません。

学習のレベルが低かったら、先生が教えるレベルを上げてもいいようなものですが、今度はレベルについていけない生徒がいるので、どうしようもありません。学習能力がレベルに不満がある生徒はどうするか、ろう学校を出て地域学校へインテグレーションするか、他県のろう学校・附属ろう学校へ転校することも考えなくてはなりません。

レベルの高い学校には、レベルの高い先生がいて、レベルの高い生徒が集まりますから、互いに刺激されて、ライバルどうしの競争原理で、さらにレベルを高めることが出来ます。

素晴らしいですね(ずっきん) 2005-05-27 20:23:00

お久しぶりです。
孫悟空先生でしたら、Excelもラクラクでしょうね。
お見事です。
「レベルの高い学校には、レベルの高い先生がいて、レベルの高い生徒が集まりますから、互いに刺激されて、ライバルどうしの競争原理で、さらにレベルを高めることが出来ます。」のところは、私も同感です。
私たちも、そんなレベルの高さを作りつづけていきたいと思っております。
今後とも、どうぞよろしくお願いいたします。

お久しぶり(孫悟空) 2005-04-14 17:33:41

ずっきんさん、お久しぶりのコメントをありがとうございます。

最近になって、他の訓練生から「エクセルを教えてほしい」と声がかかってきました。

ところで、ずっきんさんのブログがMSNから消えて、どうしたものかと心配していましたら、YAHOOに引っ越しされたのですね。

おぉ!益々素晴らしいです!(ずっきん) 2005-05-28 10:28:54

早速のご返答をくださいまして、ありがとうございました。
そうなのです。
なぜかMSNには「予告無しの削除」をされてしまい、当惑していた次第でした。
とりあえず引っ越し先を見つけましたので、運用を再開させていただいた次第です。

今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

>他の訓練生から「エクセルを教えてほしい」

素晴らしいことですね。
金沢でも、聞こえない人が安心してパソコンの勉強できる場所が出来るのでしょうか?(笑)
そうなったら、なおのこと応援しちゃいます。
これからも、益々のご活躍をお祈り申し上げております。


ヤフーニュースより:フリースクールも学校 2005-05-20 22:35:55

<文科省>フリースクールも学校 不登校児、就学義務見直し

 文部科学省は19日、義務教育の就学先を学校に限定している現行制度を見直し、不登校の児童・生徒がフリースクールなどで学んだ場合でも、一定の条件を満たせば、就学義務を履行したとみなす検討を始めた。同日の中央教育審議会義務教育特別部会で、審議経過報告に盛り込まれることが固まった。実現すれば、フリースクールが実質的に「学校」として認められることになる。
 「不登校」を理由として、年間30日以上欠席した児童・生徒数は03年度現在、小学生が2万4077人、中学生が10万2149人の計12万6226人。10年前の約2倍の水準で、そのほとんどが、全国に約1100カ所ある教育支援センター(適応指導教室)やNPO法人などのフリースクールに通っているとされる。
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以下、くわしい情報は下のリンクでご覧下さい。

Yahoo!ニュース 毎日新聞

具体的には、一定の教育課程や設備を備えたフリースクールに限定し、就学義務の履行を認める見通しだそうです。東京・大阪・名古屋の大都市圏で展開している、デフ・フリースクールについて、今後の見通しはわかりませんが、単に「仲間づくりの場所」にとどまって「学業の実績」がなければ、実現はむずかしいかもしれません。


ラジオ体操と運動会  2005-05-19 22:11:36

私が通学している、障害者能力開発校は、毎日午後2時30分から体育館で全校訓練生と職員が集まって、ラジオ体操をしています。ラジオ体操で体を動かしていると、訓練・学習でたまったストレスが発散されて、気分がよくなります。

ふと、昔のろう学校の運動会でラジオ体操をしていたころを思い出しました。あのころはろう学校の全盛時代で、全校の生徒は小学部から高等部まで200人以上、先生や家族も含めると延べ600人を越えて「大運動会」と呼ぶにふさわしい規模でした。

ラジオ体操のリーダーは、最上級生である高等部3年の男子生徒が台に上がって務めるのですが、耳が聞こえないから「イチ、ニ、サン・・・」という音楽のリズムとなかなか合いません。しかたがないので、台の下で体育の先生が体操のリズムをとって、それに合わせていました。

私が高等部3年になったとき、最初は運動能力がいちばんいい男子生徒に体操のリーダーをやらせていましたが、リズムがなかなか合わないので、たまりかねた先生が私を指名してくれました。体育の時間と運動会はいつも補聴器をつけていないのですが、バックの音楽が聞こえていたので、自信がありました。

運動会で台に上がって、高いところから全校生徒の整列を見ると、晴れがましくて、かっこよくて、すごくうれしくて夢のような気分でした。緊張しましたが、音楽のリズムに合わせて、無事務めを果たしたときはホッとしました。

きょうの午後は、開発校の広い芝生で「グランドゴルフ」をしました。教官と電子機器科の訓練生8人で、ゲートボールと同じボールを木製のバターで打ちながら、コースを回りました。教科と実習であまり成績がいいとはいえない訓練生が笑顔で楽しそうにプレーしている様子を見ると、また昔のろう学校で体育の時間と運動会を楽しんでいる生徒たちを思い出しました。


ニュース配信より:ノートテイカー  2005-05-18 23:35:49

ノートテイカー:
聴覚障害の学生支援、吉備国際大で講習会−−コツなど学ぶ /岡山
 ◇学生21人が出席

 聴覚障害のある学生に代わって講義を要約筆記する「ノートテイカー」の養成講習会が16日、高梁市の吉備国際大で始まった。全3回。この日は学生21人が出席し、ノートテイクの心構えや「速く、正しく、読みやすく」書くコツなどを学んだ。

 昨年度に続き、高梁学園ボランティアセンターが主催。岡山要約筆記クラブの佐藤聡子さん、松尾智江さんが、オーバーヘッドカメラを使って講師を務めた。
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以下、くわしい情報は下のリンクでご覧下さい。

毎日新聞


ニュース配信より:筑波技術短大  2005-05-17 22:27:56

視聴覚障害者の国立大、筑波技術短大が4年制へ(茨城)

 国立大学法人として全国で唯一、聴覚や視覚に障害がある学生だけを対象とした教育を行う筑波技術短期大学(つくば市天久保)が今秋、4年制大学として新たに発足することになった。専門性の高い職業教育と、幅広い教養を両輪に体制づくりが急ピッチで進んでいる。

 4年制大の新名称は「筑波技術大(仮称)」。今年10月に設置し、来春の新入生から学生の受け入れが始まる。一学年90人。学内には、障害者高等教育研究支援センターも新設し、教授陣らによる視聴覚障害者向けの教育機器開発などにも力を入れる予定だ。

 4年制大学の設置は、1987年に開学して以来の夢だった。国内唯一の視覚、聴覚障害者のための高等教育機関として開学したが、国内初の試みとあって、3年制の短大という異例の形で発足、これまで1030人の卒業生を送り出してきた。
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以下、くわしい情報は下のリンクでご覧下さい。

YOMIURI ONLINE(読売新聞)


ニュース配信より:特殊教育に専門免許  2005-05-16 22:20:38

特殊教育に専門免許、50年ぶり法改正 文科省方針
2005年05月15日13時33分

 学習障害(LD)や注意欠陥・多動性障害(ADHD)なども含めた子どもの障害に対応できるよう、文部科学省は、盲・ろう・養護学校の教員免許制度を根本から改める方針を固めた。教諭に高い専門性を身につけてもらうためで、これにあわせ特殊教育免許を持たなくても特殊教育諸学校の教諭になることができる現行の特例措置は50余年ぶりに廃止される。

 文科省は中央教育審議会の審議を踏まえ、今年度中にも教育職員免許法の改正に向けた作業に乗り出す。
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以下、くわしい情報は下のリンクでご覧下さい。

asahi.com:特殊教育に専門免許、50年ぶり法改正 文科省方針


口話教育は「確実で楽な教育」  2005-05-15 23:59:28

「口話教育」というと、耳が聞こえない・聞こえにくい子どもに、聴覚活用(補聴器・人工内耳)と口話と読話(読唇)で、言葉(日本語)を教える、途方もなく大きなエネルギーを費やすという、大変なイメージを持たれやすいようです。

たしかに、昔の口話教育は残存聴力がある子ども以外は「労多くして効少なし」であったことは事実ですが、その後の研究と実践の積み重ねで「早期口話教育」によって、ほとんど聴力がない子どもでも日本語を話せるようになり、地域学校へインテグレーションする子どもが増えてきました。

しかし、成人して「口話教育とインテは苦しかった」と訴え、口話教育の「行き過ぎ」を批判する人たちが増えてきました。この反省から「手話を取り入れよう」という動きが広がってきました。早期に手話を取り入れたことによって、子ども集団で「手話コミュニケーション」が活発化して、大人(先生・親)が驚くほど認知(物事を判断する)能力が飛躍的に向上してきました。

ところが、その認知能力はあくまで「手話に限定」されたものであって、ダイレクトに「日本語の文法(決まり事)を理解して獲得することにつながるわけではありません。つまり、手話で説明してあげると、日本語の意味がおぼろげに何となく理解できるが、書いた日本語の文章がおかしいものになってしまいます。
すでに5年前から「手話をベースにした日本語教育」の試みが始まっていますが、どこでも・だれでも確実に成功する教育法はいまだに確立されていません。最初に手話をおぼえた子どもにとって「日本語は外国語」ですから、小学部から高等部までの長い時間をかけて大きなエネルギーを費やしても、なかなか成果が出てきません。わずかに「成果があった」という報告を読んでみても、気が遠くなる思いをします。

早期口話教育は、だいたい2歳前後から始めて、5歳までに日本語の基礎・構成が頭の中に出来上がります。口話には「日本語の音韻」があり、音韻と文字・文章はよく一致しますから、音読と読書をこなせば、日本語を正しく獲得します。口話教育は考えようによっては「確実で楽な教育」です。


ニュース配信より:ろう・難聴教育研究会 2005-05-14 23:11:22

ろう・難聴教育研究会(旧TC研)小研究会のお知らせ

6月4日(土) 13時10分〜5時(開場12時50分)

事例報告「手話をベースにした指導」

事例1
 「ろう学校小学部入学後手話コミュニケーションが順調に発達したA君」
 家庭訪問指導で関わり続けた立場からの報告 的場真木
 手話コミュニケーションの意義   田中美郷(田中美郷教育研究所)、
 ろう学校の元担任の立場から     前田芳弘(江東ろう学校)
 ろう児の話し言葉である手話コミュニケーションの学習と日本語学習、教科学
 習を同時進行的に行ってきたA君の事例について立場の異なる三者の報告。手
 話コミュニケーションの発達と日本語学習や教科学習との関わり、A君がどの
 ように順調な発達を遂げたのか、具体的な実践の報告に基づき、指導のあり方
 や手話コミュニケーションの意義について考える。

事例2
 「教科学習の基本となる、ことば指導の総合的な試み」
              木村淳子(横浜ろう学校)
 ろう学校小学部低学年では、それまでの生活言語中心の世界から教科学習のこ
 とばへの移行が特に大きな課題となっている。親しい人との会話、つまり相互
 のコミュニケーションの中で用いられる生活言語(一次的ことば)に対して、
 学習言語(二次的ことば)は、その対象は不特定であり、状況的文脈から離れ
 て用いられる。教科学習で重要となる二次的ことばを使いこなすためには、
 「ことばをことばで理解する」力が求めらる。この二次的ことばの獲得には、
 生活体験に基づいた一次的ことばを広げ、深めつつ、それを書きことばに置き
 換えたり、徐々に状況的文脈を離れた場面で使用したりする、意図的な指導、
 つまり“一次的ことばを二次的ことばへスムーズにつないでいく指導”が大切
 になる。このためには、教科学習のみでは十分でなく、朝の会や日記指導、保
 護者との密な連携の中で、ことばを中心として、子どもの力を総合的に育むき
 め細かな指導が不可欠である。小学部入学前まで、手話を主なコミュニケーシ
 ョン手段としてきたB君について、日常的な指導や保護者との連携、教科学習
 の中で行ってきた取り組みを報告する。

会場 区民会議室  文京区(駒込)勤労福祉会館1F
   (0338236711)  東京都文京区本駒込43515
   JR山手線駒込駅・東口改札(東口改札は階段を下ったガード下)を出る
   改札を出たら右に曲がる。「アザレア商店街」になる。
   「アザレア商店街」を約500m歩く。商店街をぬけて住宅街になり、道
   幅がだんだん狭くなるが、2つめの信号まで歩く。その信号が「不忍(し
   のばず)通り」。左に曲がり約200m歩くと右側の建物が文京区(駒込)
   勤労福祉会館

参加費 会員1000円 非会員1500円 (当日、受付で頂きます)

定員 60名
       情報保障 手話通訳があります。

参加申込
 氏名、会員非会員の別、所属・部、連絡先(住所、電話、Eメールアドレスを
書いて、FAXまたはメールで、5月31日までに、下記へ申し込んで下さい。
当日受付も行ないますが、定員を超えた場合には、事前に申し込んだ方を優先し
ます。

メールでの申し込み先  naoh@green.ocn.ne.jp       長谷川純子
  FAXでの申し込み先  048−987−1369   長谷川純子

問い合わせ FAX  03−3884−9582(前田)
      メール  tcymaeda@hotmail.com(前田)
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おもしろそうですね (田舎の聾学校教師) 2005-05-14 23:42:14

おもしろそうな報告ばかりですね。ですが,この辺鄙な地から出むいていくとなると,簡単にはいきません。孫悟空さんに紹介していただくネットで手に入れられる情報にとても重宝している現状です。手話を使った国語科の指導の実践研究があちこちでスタートしているようです。手話の映像と教材文をリンクさせながら進めていくわけです。はたして効果のほどは……。

気が遠くなる思い (孫悟空) 2005-05-15 11:16:01

「手話を使った国語科の指導」で効果があがるのは、すでに頭の中に日本語の概念が育っている子どもだけで、手話の概念しかない子どもには、いかにベテランの先生でも多大なエネルギーを費やします。その実践報告を読んでみたら、気が遠くなる思いをするでしょう。


「ろう教育を考える全国討論集会」青森大会  2005-05-13 22:58:38

毎年8月に開かれる「ろう教育を考える全国討論集会」の案内が出来ています。
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第17回ろう教育を考える全国討論集会(試案)
 
雪の多かった青森にも、ようやく春が訪れました。
この雪は間もなく地下水となって、ブナ林に貯えられ、8月には、おいしい飲料水となって、皆様の喉をうるほしくてくれることでしょう。
こうした自然に囲まれた青森で、私たちは第17回ろう教育を考える全国討論集会の準備をはじめました。
お会いすることを楽しみにお待ちしております。      
 実行委員長 谷 崎 利 巳
 
期  日 2005年8月19日(金)・20日(土)・21日(日)
会  場 青森県立保健大学・青森県青年の家・青森市男女共同参画プラザ・ねぶたの里
主  催 ろう教育の明日を考える連絡協議会
主  管 第17回ろう教育を考える全国討論集会実行委員会
[構成団体:(社)青森県ろうあ協会/青森県手話通訳問題研究会/青森県手話サークル連絡協議会]
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以下、くわしい情報は下のリンクでご覧下さい。

速報

私は、全国討論集会の栃木大会にいちど参加したきりですが、石川大会から広島大会まで毎年報告書を取り寄せて、ろう学校や難聴学級の先生が提出した実践レポートを読んでいます。
大会は開催地の持ち回りで、レポートはいちどきりの先生が多いですが、毎年のように実践レポートを提出する熱心な先生には感心させられます。


附属ろう学校の斎藤佐和校長  2005-05-12 20:40:36

ろう教育の明日を考える連絡協議会の機関紙「ろう教育の“明日”」がきょう届きました。
まず、ろう学校校長インタビュー・シリーズに登場したのは、筑波大学附属ろう学校校長の斎藤佐和先生で、ろう教育に関わるきっかけになったのは、大学に入る直前に、弟さんが1歳半くらいで、聞こえないことがわかってからでした。
以下、斎藤先生のコメントを一部紹介します。
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あの時(注)に比べると幼稚部、小学部から手話を取り入れる学校が増えています。子どもが使っている手話を教師が分かる力は大切だと思います。聴覚口話法は、スピーチや読話ができるようにすることは表面的なことで、頭の中に日本語の構造を作っていくために有効性を持っています。聴覚活用は、使いたくないという人もいるかもしれませんが、今後さらに進んでいくでしょう。子どもにとっては耳と目を使った聴覚口話で日本語の基本を作るのは、目だけによるより楽でしょう。言語指導の方法を強制ではなく、子どもの年齢と一人一人の特徴にあわせていくことが大事です。ある程度、日本語が頭の中にできあがり、ことばを介して正確に理解したい気持ちが出てきた段階で手話を併用するやり方、文部省の会議の結論を私は支持しています。このようにして日本語の苦手意識がなくなることを願っています。
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「聴覚口話法は、頭の中に日本語の構造を作っていくために有効」というのは、基本的に同校の副校長を務めた、先の馬場顕先生と同じで、附属ろう学校の全体で聴覚口話法で一貫していることがうかがえます。といっても、口話万能主義というわけでなく、高等部からは授業に手話を積極的に活用しています。
この授業で使う手話は、ほぼ日本語に対応したもので、すでに頭の中に日本語が出来上がっている生徒に対して、大きな効果が上がっています。

インタビューした人は、越智大輔・東京都聴覚障害者連盟事務局長で、斎藤先生の弟さんとは大学の同期生で、弟さんの日本語文章力がすごいことを認めています。また越智事務局長自身も地方ろう学校の純粋口話教育で育った秀才で、附属ろう学校高等部専攻科に在籍した経歴を持っています。

(注)平成5年に文部省の「聴覚障害児のコミュニケーション手段に関する専門家会議」で「発達に応じて、中学部・高等部では手話を取り入れる、小さい段階では聴覚口話を基本にしながら、キュードなどいろいろな手段を用いる」という方針がまとめられた。


馬場顕先生の主張  2005-05-11 23:55:33

先と同じ記録のページにありますが、元附属ろう学校の副校長をつとめた、馬場顕先生の主張をみると、ほとんど私の主張「日本語が母国語、手話は第二の母国語」と同じで、うれしくなります。
以下、一部を紹介します。
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私が口話法による教育を推す理由は、ひとつは、日本語の習得が大切だと考えるからです。耳が聞こえない人たちが社会を担う市民となるためには、日本語の習得は欠かせません。先に述べたように、手話を第一言語とした場合の日本語の指導法には確実性が欠け、現実には読み書きの出来ない聴覚障害者が今よりも増えはしないかという懸念を拭い去ることが出来ません。日本語の習得を促進するということは、聾学校に課された大きな課題のひとつだと思います。
(中略)
日本語の習得を促進することが、聾学校の目的一つです。聾学校からそれをとってしまったら、何のために聾学校があるのか分かりません。まず、日本語を習得させるのが聾学校の役割です。それには、聴覚口話法を欠くことはできません。その点で、私は、聴覚口話法を支持します。聾学校は聴覚口話法を適用すべきだというのが、私の主張です。
口話ができるということは、選択肢を持つこと――聞こえない人自身が、社会で生きていく上で、世界をひろげることだと思います。

いわゆる、「後天ろう」は、言葉を習得した上で、手話を使っています。この人たちが、コミュニケーションに手話使ったからと言って、おおきな教育上の問題になるわけではありません。
こういうことから考えて、やはり、最初に日本語を第一言語とすることが、実は日本語の習得に、欠くことができないことなのではないかと言うのが、私の立場です。
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聴覚障害教育構想プロジェクト意見交換会  2005-05-10 22:25:37

2004年12月12日に東京の品川ろう学校で開かれた「日本の聴覚障害教育構想プロジェクト意見交換会」の記録を見つけたので、その一部を紹介します。
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(4)山口淳 (東京・難聴学級)
【予稿】聴覚障害児教育構想は、ろう学校中心の教育プロジェクトでよいのか

 プロジェクト設置についての趣旨は聾学校の現状の危機的状況から展開されている。そして、「聾学校こそがろうコミュニティーとしての役割を果たせる場」としている。だが、これで本当に聴覚障害児教育の危機を打開して行ける指針となりうるのか疑問を持たざるを得ない。
 以下、東京の中学校難聴学級の立場からの意見を述べるものである。
 
1.保護者は教育に何を望んでいるのか
 現在、半数を越える聴覚障害児が難聴学級や通常学級に通っている現状がある。中学校の多くの保護者が望んでいることは「学力」であり、「健聴児との交流」であると感じる。国の制度とは違い、東京の中学校では教科の補充時間が多く認められている。このため少なくとも学業不振という状態は防ぐことが可能となり、能力のある生徒は重度の聴覚障害があってもトップレベルの成績を修めてきた。学力保障に関して最も必要な力は書記言語能力と語彙力である。中学校で初めて難聴学級にきた生徒の場合、この点での弱さが感じられる。言語は日常生活の中で必要に迫られるところでその上達が見込まれる。例えば、多人数の通常学校の中では予定や新たなきまりなどは文書で伝達されることが多い。「遠足の集合は○時、持ち物は・・・」といった具合である。大人数が生活し騒々しい学級の中では、音声言語だけでは徹底しない。生徒もこのような文書を頼りに行動している。実際、初めて統合教育を受ける1年生の中には、私服集合の遠足に学生服で来て大恥をかいたような例があった。生活上、書記言語の占める割合が大きいのである。私の勤務する難聴学級では行事にパソコン要約筆記をつけているが、1年では、画面を見ようともしない生徒が必要性を自覚する中で、それなしでは大いに不便さを感じるように変わっていく。このような書記言語獲得のモチベーションが問われる環境と適切な指導とが相まって、書記言語力の向上がなされるのではないだろうか。
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以下、くわしい情報は下のリンクでご覧下さい。

日本の聴覚障害教育構想プロジェクト意見交換会


石井投手の母が「週刊ポスト」に  2005-05-09 20:47:21

10連休が明けた、きょうの朝、障害者能力開発校に向かう途中でコンビニに立ち寄って、週刊誌などを立ち読みしていたら、「週刊ポスト」5/20号に<石井投手の母が明かした「音のない球場」>のタイトルが目に飛び込んできました。
週刊誌の記事は多少の脚色がつきものですが、内容的にはかなり正確なほうで一読をおすすめします。以下、記事の最後部分を引用します。
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「テレビでヒーローインタビューを見たとき、裕也の小さい頃からのことが走馬灯のように頭の中を駆けめぐり、自然と涙が出てきました」
 今、石井裕也の名がマスコミを賑わすことになって、つくづくこう思うという。
「会社員のままだったら、息子のことは世間に知られずに終わっていたでしょう。プロ野球に挑戦したことで、全国の難聴の子供たちに勇気を持ってもらえることが出来た。裕也は最初からこのことを考えていたんですね。親は怖がらずに、子供のやりたいことを、どんどんやらせてあげて欲しいと思います」
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という、母親の言葉が何とも天晴れでした。

以下、くわしい情報は下のリンクで、週刊誌をご覧下さい。
週刊ポスト5/20

週刊誌を買いそびれた方は、5月21日以降に下のリンクで、記事の全文をご覧になれます。
石井投手の母が明かした「音のない球場」


石井投手がTBSテレビ番組に  2005-05-09 00:07:39

来る5月10日(火)の深夜0時25分から、TBSテレビ番組「バース・デイ」(司会・ナレーター:東山紀之)に、「難聴の左腕エース石井裕也▽サイレントK対巨人・清原和博! 」のタイトルで登場します。

下のリンクで、TBSテレビ番組表をご覧下さい。

TBSテレビ番組表

最近の石井投手は、なぜか打たれて点を失う場面が多くなってきました。ちょっと疲れて元気をなくしてスランプに陥っているかもしれませんが、初心を忘れないで頑張ってほしいものです。


日弁連「手話教育の充実を求める意見書」つづき  2005-05-07 22:22:11

4月19日に、日本弁護士連合会の「手話教育の充実を求める意見書」を伝えましたが、「意見書別紙」がすごくいい参考になりますので、一部を引用します。
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【別紙2】わが国におけるろう教育の現状

 今回、当委員会委員等は、国立筑波大学付属聾学校、神奈川県立平塚ろう学校、都立大塚ろう学校を見学したので、以下、その結果を報告する。

(1)国立筑波大学付属聾学校
 幼稚部から高等部まであり、さらに専攻科(造形芸術科、ビジネス情報科、歯科技工科)が併設されている。
 教育の方法は、聴覚口話法を用いており、手話については高等部の教育において、理解の手助けとして使用され、幼稚部、小学部では、手話の使用については、消極的であるとの印象を受けた。ただし、児童・生徒間のコミュニケーション手段として、特別に手話を禁じているわけではない。また、教員も手話で対応できる体勢となっており、生活相談などは手話で行っている。
 同校では、聴覚口話法について、日本語を学習する上で合理的と考えているが、これまでの指導の蓄積がある一方、それが成功するためには、早期教育と専門的な教師が必要であり、通常の公立校のように教師が4〜5年で転勤してしまうという現状では、専門的な教師の育成の面で、難しい面があることは否定できないとのことであった。その点、同校は、教師の転勤が少なく、専門性の高い教師を育成できるので、聴覚口話法に向いていると考えられる。また、他の公立校とは異なり、同校の場合、選抜試験を行っており、その生徒達は、聴覚口話法により教育効果が上がると考えられる者たちである可能性が高く、聴覚口話法が、生徒達に適合しているとも考えられる。
 同校は、手話は確かに子供にとって負担は少ないが、それによる教育ができる環境が整っていないうえ、日本語とどうつなげていくかについてのノウハウが確立しているとはいえないとの認識を持っていた。
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以下、くわしい情報は下のリンクでご覧下さい。

【日弁連】手話教育の充実を求める意見書

「意見書全文」と「意見書別紙」はPDFファイルになっていますので、ダウンロードにご注意下さい。

またまた参考になりました (田舎の聾学校教員)  2005-05-08 21:35:45

さっそくpdfファイルをダウンロードしました。今度、職場の学習会で使用したいと考えています。  この意見書についての意見を是非お聞かせください。
 手話推進先生=いい先生、聴覚口話にこだわる先生=悪い先生。こんな風潮ができつつありますね。でも実際は違います。詳細はぐちになるので書きませんが……。  
 「いい先生」とは(孫悟空) 2005-05-08 23:55:44
 
毎度のコメントをありがとうございます。

手話でも口話でも、研究会・学習会で熱心にレポート発表している先生は「いい先生」です。

また、生徒たちが卒業してから「あの先生はよかった」といわれることも「いい先生」です。  


「サイレントK」が英語教科書に  2005-05-06 23:51:13

石井「サイレントK」が高校生向けの英語教科書に
◆ 「すごく光栄」 ◆

 「サイレントK」が教科書になった。先天性難聴を抱えながらプロ入りの夢を実現した中日・石井裕也投手(23)のインタビューが高校生向けの英語の教科書に取り上げられていることが20日、分かった。

 4月に刊行された桐原書店の英語教材「WHAT’S UP?」の中の1章で、題して「The challenge of “Silent K”」。石井が、これまで難聴のハンディを感じたことがほとんどないことや、プロ野球選手が夢だったことを語っている。同書では昨年はヤンキース・松井、過去にはマリナーズ・イチローなどのインタビューも掲載したが、ルーキーが取り上げられるのは異例のことだ。
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以下、くわしい情報は下のリンクでご覧下さい。

スポニチアネックスOSAKA まるごと名古屋


ろう教育広島大会報告書から  2005-05-06 00:10:05

昨年の8月に広島県で開催された「第16回ろう教育を考える全国討論集会」の記録が、きょう届きました。記録にあるレポートは、教育現場に立つ先生から出されたものが多く、内容が具体的で参考になりましたが、そのなかで印象に残った、第4分科会「聴覚障害児の教科教育」で、福岡県立久留米ろう学校の田中雅子教諭がレポートした「中学部社会科の実践」の一部を以下、引用します。
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 明治時代後期に、石川倉次さんによって書かれた「唖生ノ希望」より第五を抜粋。
・第五「我等自身ニテ知ラルル様其方便ヲ授ケ玉へ」
 ここにあげられている「われら自身で分かるよう、その学習の方法を教えて欲しい」という文言は、教育に携わる者にとって、忘れてはならない大切な視点であると思っている。生徒に教えるべきこと、育てるべき力は、学習の内容のみではなく、「自学できる能力(方法)」なのだと改めて考えさせられる。
 ところが日頃、生徒達の様子を見ていると、分からないことにぶつかった時に、それを自分で調べて解決しようとする態度があまり見られない。そこには、「新しい知識や分からないことは、人から教えてもらえるものだ」、もしくは、「分からなければ分からないままでもよい」、という受け身的な考え方がうかがえる。また、そこから一歩進んで、実際に調べようとしても、一体何を使ってどのように調べれば、求めている情報を得られるのか、という手段が獲得できていない状態が見られがちである。
 そこで、将来的に絶対に必要となる「調べる力」を育てるために、授業の中に、毎回調べる活動を組み入れ、自分で調べる体験を積み重ねさせたいと思った。これらを通して、単に調べる手段のみを獲得するのではなく、調べることによって、より多くの情報が得られ、世界が広がり面白い、という感覚をもってくれれば幸いだと考えている。
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教科の学力を上げるためには、まず日本語で理解できることが前提条件になりますが、何より「調べる力」が学力向上ばかりでなく、将来の社会生活においても、大切な能力だといえます。


言葉を伝えること  2005-05-04 23:37:52

ろう者の間で使われている「日本手話」は日本語とちがう言語ですから、ふつうの聞こえる人たちに話したくても、相手は手話がわからないのですから、話したいことが伝わりません。しかたがないので、日本手話がわかる手話通訳者に頼んで、相手に伝えます。1対1なら通訳を通して、話が正しく伝わったか、互いに確かめ合いながら、話をすすめることができます。

ところが、講演会でろう者が日本手話で話していることを通訳すると、たくさんの人たちに一方的に伝えられます。もし通訳の間違いがあったら、どうするのか、複数の通訳者がいても、間違いをいちいち指摘して、訂正することはほとんどありません。手話を知らない聞こえる人の耳に、間違った通訳の言葉がどんどん入ってしまいます。

ろう者が自分の思いを聞こえる人に正確に伝えたいなら、あらかじめ原稿を用意して、通訳者に渡したり、あるいは通訳がしやすいようなリズムの手話、日本語に対応した手話などを工夫すべきと思います。私もろう協や手話サークルなどの集まりでは「みんなにわかりやすく、そして通訳もしやすい」ことを意識しながら話すことを心がけています。

手話も日本語も完璧にできるろう者なら、自分の話したいことを相手に合わせて伝えることはできますが、手話だけで日本語ができないと、聞こえる人に伝わらず、日本語ができても手話ができないと、ろう者に伝えることはできません。言葉が伝わらないほど不便でもどかしいものはありません。

それから、手話は話し言葉と同じで記録に残りませんから、長い時間をかけて多くの人に伝わっていく間に、最初の言葉と意味が変わってしまうことがよくあります。言葉を正確に伝えるためには、日本語の書き言葉で記録に残して、印刷して配布することがいちばん確実です。日本語の書き言葉が不完全なろう者は、日本語を読むときも不完全で、とんでもない誤解をして損してしまうことも少なくありません。


精神的な強さ  2005-05-02 22:22:17

きのう5月1日(日)朝に、NHK教育テレビ「ろうを生きる、難聴を生きる」で、14年間、筑波技術短期大学の教壇に立ってきた長谷川洋助教授が、3月に定年退官した心境を語った場面を見ました。

「精神的な強さがなければ、社会で生き残れない。そういう意味ではこの技短にいる間に自分のアイデンティティとか『聞こえなくても生きていけるぞ』という自信をもって卒業していってほしい」と語ったところがよかったでした。

長谷川先生は、生まれつきのろう者と違って、大学2年のときに失聴した人なので、それなりの人生経験を積んでいますが、どちらかといえば、インテグレーションや中途失聴した学生にとって、ロールモデルとなり、相談相手に最適の人で、これからも教育界にかかわりながら活躍してほしい人だと思います。

「精神的な強さ」は、仲間・家族・先輩・教師らの励ましやアドバイスによって得られることもありますが、それ以上に自分で困難に立ち向かって、逃げないで、あきらめないで、乗り越えていく経験を積むことで、本物の強さが得られます。

年齢に関係なく、精神的に弱い人のそばにいると、何かしら不安を感じますが、強い人のそばにいると、その雰囲気(オーラ)が伝わってきて、不思議に安心感が持てます。
もし、自分が精神的に不安な状態になったら、強い人と積極的につきあうと「元気をもらって」いい効果があります。強い人とつきあう機会がない場合は「元気のいい」本を読んでも、同じようにいい効果があります。


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