BBS教育相談室「寺子屋」
日本手話 投稿者:孫悟空 投稿日:11月16日(金)01時54分25秒
ろう学校の幼稚部で手話を導入しているところが増えてきたことをお知らせて
いましたが、なかには「日本手話」で教えているところもあるようです。
「日本手話」は、ろう者特有の「日本語と異なる言語体系」をもつものですが、
「日本語対応手話」とどうちがうのか、説明しますと、
<例>「早く食べる」の対応手話は「早く/食べる」で、日本手話では「早く食べる」
の一括動作で表現します。
似たような例として「高いビル・低いビル」「大きい橋・小さい橋」「巨人・小人」
「飛行機の墜落」「車の衝突」「人の行列」などたくさんあります。
「日本手話」は、一目で意味がパッとわかるのが特徴的ですが、日本語の文章に変え
にくい欠点があります。
よかったです 投稿者:孫悟空 投稿日:11月16日(金)01時36分37秒
ほたるさんも、耳鳴りのホームページの情報が役に立てて、よかったです。
情報をありがとうございました 投稿者:ほたる 投稿日:11月15日(木)16時28分29秒
先日教えていただいた耳鳴りのホームページの情報をありがとうございました。
読んでみて聴覚になんら障害も無いのに耳鳴りで悩んでおられる方も意外に多いこと、勇気を
分けてもらった気がします。
孫悟空さんの精神力の強さを私も見習い、なるべく、とらわれないで頑張っていきたいと思います。ありがとうございました。
日本語の文章力 投稿者:孫悟空 投稿日:11月15日(木)00時57分02秒
たびたび書いてきたことですが、ろう学校出身のろう者の多くは
日本語の文章力がありません。
単語をよくおぼえているわりに「てにをは」ができないので、
なかなか正しい文章になりません。
ろう者仲間から「てにをは」の使い方がわからないと聞かれますが、
その使い方を手話で何回教えてもすぐ忘れてしまいます。
私の小さいころ(小学低学年)を思い返してみても、ろう学校で
「てにをは」を教えてもらった記憶がありません。
黒板に書かれた文章を口話で何度も読み上げた記憶があります。
「てにをは」の使い方はどうでもよく、文章をまるごと覚えることと、
本をたくさん読むことが、文章を書く力になっていたと思います。
今のろう教育研究者の間で「読書が読み書きの基礎になる」ことが
定説になってまとめられています。
マンガの効用 投稿者:孫悟空 投稿日:11月14日(水)00時54分52秒
同じ障害の仲間どうしの場合は、手話でコミュニケーションしますが、
聞こえる子供どうしでどんな言葉でコミュニケーションしているのか
なかなかわからないのが、ろう児・難聴児の悩みです。
私の場合は、マンガをたくさん見て読んで、話し言葉をおぼえて、
家族(親・兄弟)とコミュニケーションしていたので、ろう学校から
社会に出ても何のハンディもなくコミュニケーションできました。
マンガは場面に合った言葉がたくさんあるので、まさに「言葉の教本」
でした。マンガでつけた文章の読解力で、読書をよくして、日本語の
文章力を伸ばしていけたと思います。
学校の教科がむずかしいと思うときは、学研のマンガがとてもいい参考に
なりました。
どうも 投稿者:孫悟空 投稿日:11月13日(火)00時59分31秒
ママリンさん、お久しぶりです。
手話サークルは1・2年で常連の顔ぶれが変わりますが、ネットの掲示板も
同じで常連さんの入れ替わりはしかたがないものと思います。
常連さんはそれぞれ持論を展開する場を持たれているのですから、結構な
ことと思っています。
今後も私なりに皆様のお役に立てる情報を発信し続けるつもりですので、
よろしくごひいきをお願いします。
強靭な精神力 投稿者:孫悟空 投稿日:11月13日(火)00時49分26秒
乳幼児の教育相談から、ろう学校・インテ・大学にいたるまで、聴覚障害児に
対する教育的配慮・サポート体制がいたれりつくせりであれば理想的かも
しれませんが、全く配慮のない学校・職場で深刻に悩んで精神的ノイローゼに
なった例があります。
昔のろう学校を出たろう者は、今より以上に理解がない・配慮がない社会で
よく辛抱して、精神的ノイローゼになったという例はあまり聞かれません。
この強靭な精神力は
1)家族の温かい愛情
2)ろう学校時代の仲間
3)スポーツの経験
4)豊かな趣味
などで育まれるもので、なかでも仲間のウエートが大きいようです。
仲間がいれば野球などのスポーツができるので、体力と精神が鍛えられて
無理解・無配慮・差別・孤独の苦しさに耐えられるわけです。
「過ぎたるは及ばざるがごとし」で、子供が過保護になると逆効果になる
こともあります。どこへ行ってもたくましく生きられる人間になって
ほしいと思います。
「耳鳴り」の情報感謝。 投稿者:ママリン 投稿日:11月13日(火)00時29分25秒
お久しぶりです。どのお部屋も新しい常連さんで盛況ですね。
拝見する度に「努力の人」孫悟空さんのお人柄を感じさせられています。
これからも、お身体を大切にされながら、たくさんの苦しんでおられる
方々のために、常に身近で細やかな情報を伝えてくださいね。m(__)m
☆
ところで、5年ほど前に突発性難聴に罹ってしまったものの早い治療に
よって6割方回復していた父親が、それ以来の耳鳴りが徐々にひどく
なってきたと訴えていました。病院に行っても、治療のしようもなく
これといった情報もなくて、ただ我慢の毎日のようですが、きちんと
「耳鳴り」について説明してくれているHPを紹介いただき感謝します。
心細くしている父親に早速見せてあげたいと思います。
決して自分ひとりの悩みではない・・・・という気持ちになるだけでも
喜ぶと思います。ありがとうございました♪
ますますのご活躍を陰ながら応援させていただきま〜す。('◇')
中国人研修生の配慮から 投稿者:孫悟空 投稿日:11月12日(月)01時09分22秒
私のいる印刷工場に、中国から研修生がのべ20人ぐらい来ています。
かれら中国人は研修の前に日本語を勉強しておりますが、まだ不十分な
ところがありますから、受け入れの会社・印刷工場でいろいろ配慮を
考えておかなくてはなりません。
その具体例として、中国人は2人1組で作業する、会社が掲示する書面
に中国語の翻訳文をつける、専門の中国語通訳者を配置する−ことに
なっています。
中国人はどこの職場に行っても同じ仲間がいる安心感で、みんな明るい
表情でまじめに仕事をおぼえて、3年頑張って貯金して帰国します。
インテの学校に通う難聴児にも同じことがいえます。
子供がひとり「孤軍奮闘」で頑張ることは、下手すれば子供の性格を
ゆがめてしまいかねません。
ひとりで頑張れば心理的なストレスがたまります。ストレスを発散
しあえる仲間・同じ障害の痛みがわかる仲間をもつことが大事なこと
であると思います。
耳鳴り 投稿者:孫悟空 投稿日:11月10日(土)23時35分30秒
ほたるさん、いらっしゃい。
私も両耳中耳炎でよく耳鳴りがして、仕事などでひどく疲れたときはピーッと
鳴ります。
気にしていたらきりがありませんから、ほかのことに夢中になることで耳鳴りを
忘れるようにします。
夜寝る前に本を読んでおくと、グッスリ眠れて耳鳴りを気にしません。
「マスカー療法」というのは、雑音で耳鳴りを軽減するものですが、くわしくは
下のリンクで「耳鳴りホームページ」をご覧下さい。
マスカー療法について 投稿者:ほたる 投稿日:11月10日(土)12時55分44秒
耳鳴りを軽減するマスカー療法について、実際に試された方のご意見を聞かせていただけたらと思い、投稿します。
私は両耳中耳炎で去年からひどい耳鳴りに悩まされています。だいぶん慣れて、精神安定剤を服用したり、なるべく気にしないように心がけていますが、一度有名な耳鼻科でマスカー療法を受けてみようかと思っています。実際に試された方のご意見、お聞かせ下さい。
全国高校生の主張 投稿者:孫悟空 投稿日:11月 9日(金)22時55分49秒
うちで古い新聞の切り抜きを整理していたら、私の母校である石川県立ろう学校の
高校部生徒が、平成7年の「第18回全国高校生の主張石川県大会に参加したときの
主張文をみつけました。
インテからろう学校へ転校してからの心境がよくわかるようです。
文中で「石川国体」とあるのは、「石川身障国体」のことで、開会式にろう学校の
生徒による鼓笛隊行進が大評判でした。
下のリンクで、主張文をご覧下さい。
幼児の手話 投稿者:孫悟空 投稿日:11月 9日(金)01時14分09秒
うちの女房が、近所の公民館にできた昼間の手話サークルに行ってきました。
昼間ですから、主婦ばかりのメンバーで、聴者が10人ぐらい、ろう者は3人の
小さなサークルでした。
なかには3歳の聞こえる幼児を連れてきて、幼児もいっしょに手話を学んで
いました。言葉(日本語)が聞こえるのですから、手話をおぼえるのが
とても早く、ろう者たちを驚かせていました。
デフファミリーの幼児なら、聴覚障害の親から毎日の生活で手話をおぼえる
のが自然で早いですが、聴者の親は手話を知らないか、手話を習っても未熟
なために、日本語を知らない幼児が手話をおぼえるまでに時間がかかります。
ある親の会で熱心に活動している親御さんの体験記によると、ろう者に手話の
家庭教師をしてもらって特訓したおかげで「日本手話(ろう者独特の日本語と
異なる言語)」を2・3年でマスターしたのは驚きでした。
その幼児は「ろう児らしく」育てられたと思いますが、手話はできても日本語
はどうしたのか、聞こえるようになったか、いい声で話せるようになったか、
肝心な情報は確認できませんでした。
以前にも書きましたが、日本語ができていない幼児に手話をおぼえさせるには、
生活の場面で会話(手話)しながら、意味を理解させておぼえさせます。
<例>おとうさんといっしょに風呂に入れるときに
「おとうさんといっしょにお風呂」と手話と口話で話しかける
聴覚口話法の恩恵 投稿者:孫悟空 投稿日:11月 7日(水)23時32分00秒
デフファミリー(親子とも聴覚障害)は子供に手話と日本語を教えるのが上手ですが、
教える親のほうで日本語ができる人は、たいてい聴覚口話法の恩恵を受けています。
テレビの手話番組によく出てくる有名なろう者も同じく聴覚口話法の恩恵で日本語を
獲得したものです。
先に日本語ができて手話が上手なろう者の例はたくさんありますが、逆に手話が先に
できて日本語が上手にできるろう者の例はあまりありません。
日本語の単語は手話でかんたんに説明できますが、単語をいくらたくさんおぼえて
いても、日本語の文章力がつかないろう者はたくさんいます。
つまり、純粋に手話で日本語の文章に移行することはできないということです。
聴覚口話法で「おかあさんといっしょに遊びました」と話す言葉と、絵本で
「おかあさんといっしょに遊びました」と読み上げる言葉は一致しますから、
聴覚口話法から日本語の文章に移行することは無理なくできます。
手話で「おかあさんといっしょに遊びました」というと、目で見るイメージ
の言葉ですから「おかあさん・いっしょ・遊びました」になって、接続語が
抜けてしまいます。
したがって、手話から日本語の文章に移行させるときは、聴覚口話法も同時に
使うことが原則です。
これは「日本語対応手話」になりますが、幼児の場合は単語・2語・3語の
話し言葉で十分に手話と口話の意味が通じます。
接点 投稿者:孫悟空 投稿日:11月 6日(火)12時46分04秒
「悟空」でお知らせしたように、夜勤ローテーションでこんな時間に書いています。
先に
>しかし、若い難聴者のなかには手話に対する抵抗感を抱く人がいます。「障害の受容」
>という<心>の問題を乗り越えないとむずかしいかもしれません。
とありましたが、これは幼いときから難聴児・ろう児といっしょにいた経験がないまま
成人した難聴者に多くみられるようです。
ろう者に特有の「日本手話(日本語と異なる言語)」をみると「あんなメチャクチャな
手話でいっしょにされたくない」と心理的な抵抗・違和感が強いかもしれません。
手話講習会・サークルで手話をおぼえて、地元の聴覚障害者協会・難聴者協会に入る
インテ出身の難聴者は年々少しづつ増え、なかには協会の3役となって活躍する例も
ありますが、インテ出身の全体数からみれば、ほんの少数です。
幼稚部・兄弟・大学・職場など何らかの「接点」がないと、手話と仲間(組織)に
とけこむきっかけになりにくいようです。
手話を学ぶ 投稿者:孫悟空 投稿日:11月 5日(月)12時03分12秒
インテの難聴者が、自分の境遇と同じ仲間を求めるには、共通のコミュニケーション
手段をもつ必要があります。
難聴者どうしが聴覚活用(補聴器・人工内耳)と口話だけでコミュニケーションする
例はあまり見かけませんが、もし口話で通じない場合は手話がいちばん有効です。
手話を覚えれば、相手とリアルタイムでコミュニケーションが楽しめます。
しかし、若い難聴者のなかには手話に対する抵抗感を抱く人がいます。「障害の受容」
という<心>の問題を乗り越えないとむずかしいかもしれません。
そのためには、家族・学友・職場などの身近な人が手話を学ぶことで、手話を
受け入れやすくする条件ができると思います。
手話講習会については、地域によって難聴者・中途失聴者を対象にした講習会を
開いているところがあるので、下のリンクで「全日本難聴者・中途失聴者団体
連合会」のホームページをご覧になって、お問い合わせ下さい。
それから、手話サークルのサポートで「聞こえない子と親」の手話学習会が
開かれている地域もあるので、役所の教育委員会・福祉関係課にお問い合わせ
下さい。
「心」の問題 投稿者:孫悟空 投稿日:11月 4日(日)22時13分04秒
今までの「会議室」のタイトルはちょっと固いイメージがありそうなので、
きょうから「教育相談室」に変えました。
さて、先に「心理臨床」の本を紹介しましたが、聴覚障害者で「心」の問題に
悩むのは、ろう学校出身よりもインテ出身の難聴者に多くみられるようです。
例えば「アイデンティティ」という言葉は、私がろう学校・ろうコミュニティ
に長くいながら、いちども聞いたことがなく、インターネットを始めてから
知ったものでした。
聴覚口話法で厳しく教育され、インテで孤独な努力を強いられ、大学に進学して
社会で成功したかに見える難聴者で「アイデンティティ」がよく提起されている
ことは、いかに「心」の問題で悩んでいるかを端的にあらわしています。
ろう学校の場合は、入ったときから手話で仲間とコミュニケーションする環境に
あるので、孤独でがんばることもなく、社会に出て多少の「つまずき」があった
としても、すぐに相談できる相手(仲間・先輩・相談員など)がいるので、ろう
コミュニティから離れない限り「心」の問題に悩む例はあまり聞かれません。
インテの場合はどうすればいいか、できれば早い時期に
1)自分と同じ境遇をもつ仲間を見つける
2)難聴学級や親の会で集まるところへでかける
3)手話講習会やサークルに参加する
4)成人ろう者・難聴者と交流する機会をもつ
5)行政機関(役所)の聴覚障害者相談員に会う
ことなどで「心」の問題が解決できると思います。
おすすめの本 投稿者:孫悟空 投稿日:11月 4日(日)00時26分26秒
同じく東京のトライアングル事務所で購入した「聴覚障害者の心理臨床」の本を
読み終えました。
「心理臨床」というと、すごくむずかしいような印象を受けますが、ろう学校の
聴覚口話法やインテグレーションで育った子供たちが成人して<心>の問題に
悩んでいる事例をあげながら、心理カウンセリング・メンタルケアの必要性が
述べられています。
とくに聴覚障害の精神科医として有名な藤田保先生と専門スタッフのレポートは
一読の価値があると思います。
下のリンクで「おすすめの本」をご覧下さい。
教科学習 投稿者:孫悟空 投稿日:11月 2日(金)22時55分05秒
ろう学校の幼稚部・小学部に手話を導入しても、日本語移行・教科学習が
うまくいっていない場合は、次の原因が考えられます。
1)手話が未熟で、子供に手話の意味が通じていない
2)教科にある日本語が複雑で、手話が追いつかない
3)日本語に対応することにこだわり過ぎて、手話の意味が通じない
4)教師が未熟で、聴覚障害の子供がもつ特性を理解していない
5)子供が日本語の文字・文章を読む力をつけていない
6)子供の人数が多すぎて、バラつきができる
日本語移行・教科学習の成果をみるには、宿題として日記を毎日書かせて、
問題文を理解しているかどうかを随時テストしてみます。
絵本 投稿者:孫悟空 投稿日:11月 2日(金)00時00分37秒
ふつうの聞こえる子供は、まずテレビのアニメマンガ番組を見て聞いて、
マンガの主人公が出ている絵本に興味をもって、読み聞かせで文字の
日本語を獲得していきます。
聞こえない子供は、テレビの動くアニメマンガに興味があってもよさそう
ですが、聞こえないために興味がない場合もあります。
書店に行けば、たくさんの絵本が並んでいますが、絵本を選ぶときは必ず
子供の目で手にとって興味をもったものにします。
絵がシンプルで、文字が大きくて少なくて紙の丈夫な絵本がいちばんいい
ようです。
聞こえない子供は目で言葉(手話)を見ているので、頭にイメージとして記憶して、
意味を理解して、それを日本語の文章にかえるまでにすごく時間がかかります。
ですから、絵本を選ぶとき、絵本を自作するときに、文字を大きく、かんたんな
文章で書いてあるほうが、手話から日本語に移行しやすくなります。
家庭の環境 投稿者:孫悟空 投稿日:10月31日(水)23時57分05秒
ある親御さんと思われる方から、以下のメールをいだたきました。
個人的なメールでないので、ここ掲示板に転載させていただきます。
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「コミュニケーションの成立」における「言葉」はもちろんコミュニケーションする手段の
はずでしょう。
話が楽しく、話したくなる環境作りが家庭の役割でしょう。手話とは目で見るコミュニケー
ションであることは理解できます。しかし家庭では健聴の親の元で口話と併用しながら手話を
コントールすることができるものでしょうか。成功した例の多くは親自身がろう者、健聴者に
関係なく本すなわち文字に対する興味があったに違いありません。
だからこそ、興味を持たせるためには健聴者の家庭においてはどのような環境がよいのだろう
と思われますか。
-------------------------------------------------------------------------------
>家庭では健聴の親の元で口話と併用しながら手話をコントールすることができるもの
>でしょうか。
この部分がわかりにくかったかもしれません。
まず、親が手話を習っておぼえます。
そして、子供に「お父さん」という言葉を教えたいときに、お父さんを指しながら、手話と
口話で同時に「お父さん」と話しかけます。
幼いうちは反応がなくても何度も話しかければ、やがて子供は意味を理解して、手話の
「お父さん」をマネします。聴覚活用ができる子供なら「お父さん」に近い言葉を発声する
ようになります。
子供が少し大きくなって、手話と口話の「お父さん」が完全にできるようになったら、今度は
口話だけの「お父さん」で話しかけます。手話がないので、読話で「お父さん」とわかるよう
になれば、インテに進む希望が持てます。
>興味を持たせるためには健聴者の家庭においてはどのような環境がよいのだろうと
>思われますか。
子供が日本語に興味を持たせるためには、家庭にある物(テレビ・洗濯・風呂など)に名前
のシールを貼りつける・本(絵本・マンガ・辞典など)をたくさん置く・親が本をよく読む
(書斎があればよい)などの環境づくりをします。
子供は親がすることをマネして、やがて日本語の文字・本に興味を持つようになります。
それから、親が子供に話しかけるときは、笑顔で明るくやさしくすることです。すると
子供はうれしくなって、言葉に興味を持ってマネしておぼえるようになります。
また、子供が親に何か話しかけてきたら「なに、どうしたの?」「はいはい、わかった」
とやさしく聞いてあげると、子供はうれしくなって、以後いろいろと話しかけてきます。
親子のコミュニケーションが成立しないまま、いつまでも赤ん坊あつかいにしていると、
言葉がおくれるばかりでなく、情緒不安定になる例があるので、気をつけたいものです。
デフファミリーの場合は、最初から手話でコミュニケーションを成立させているので、
どの子供も生き生き・伸び伸び・明るい顔を見せています。
絵本の読み聞かせ 投稿者:孫悟空 投稿日:10月31日(水)21時07分22秒
こちらで同じろう学校(もちろん石川県です)を出て同じクラスだった
若いろう者を何人か見ましたが、手話のレベルはみんな同じで、読み書き
日本語のレベルはデフファミリーのほうがよかったでした。
意外に思われる人がおられるかもしれませんが、デフファミリーのほうが
早くから日本語獲得に熱心で、子供に手話で日本語の意味を教えて、読み
書きの力をつけていたのです。
聞こえる親は手話をうまく使えないし、ろう学校の先生にまかせておけば
何とかなるだろうと甘く考えていたかもしれません。
聴覚活用(補聴器・人工内耳)ができる子供なら、ひざにのせて絵本を
開いて、手話と口話の併用で読み聞かせすれば、日本語に移行することは
むずかしくないでしょう。
母親が熱心に絵本の読み聞かせをしてくれたおかげで、読書好きになり、
大学に進学して、社会で成功をおさめた難聴者の例があります。
聴覚活用のできない子供は、デフファミリーの例にならって、親がもっと
手話を勉強して教えるか、成人ろう者にお願いして教えてもらう方法も
いいかと思います。
コミュニケーションの成立 投稿者:孫悟空 投稿日:10月30日(火)23時23分01秒
手話も日本語も言葉ですが、言葉は何のためにあるかといえば、それは
コミュニケーションするため、お話するためにあります。
コミュニケーション・お話が楽しければ、もっと言葉をおぼえようと
したくなります。
聞こえない子供に言葉をおぼえてもらうためには、コミュニケーション
・お話が楽しくなるように工夫と努力をしなくてはなりません。
「お話が楽しい・お話がしたい」と子供が思えば、自然に言葉に対する
興味がわいてきます。
最近は、両親が共働きに出て、子供を保育所などに預けるケースが増えて
いるようですが、親子でコミュニケーションする時間が少なければ、それ
だけ子供の言葉が大きくおくれてしまうことが心配されます。
教育専門家のほとんどは「母親は仕事をやめて、子供に言葉を教えるべき」
と指導しています。
子供が言葉をおぼえるためには、親子のコミュニケーションが成立して
いることが絶対必要条件です。コミュニケーションが成立していなければ
言葉をいくら教えても、子供は言葉をおぼえてくれません。
コミュニケーションが成立して、言葉の意味を理解したときに、初めて
言葉をマネておぼえます。
目で見る手話がいちばんコミュニケーションが成立しやすい言葉で、
家庭で口話と併用しながら手話をうまくコントロールすれば、手話から
日本語に移行することはむずかしくありません。
幼稚部の日本語獲得 投稿者:孫悟空 投稿日:10月30日(火)00時10分22秒
小中学校は義務教育ですから、特別に勉強しなくても入れるし、あまり休まなければ
卒業することもできます。
高校・大学に入りたい場合は、学校で受ける勉強だけでは入学試験に受かりませんから
家庭で勉強して実力をつけなくてはなりません。
したがって、ろう学校の場合も、口話法でも手話法でも日本語の獲得が進まなければ、
家庭で努力して補うしかありません。
実際、ろう学校の優等生とよばれる子供は、家庭で努力した例ばかりです。
小学校入学までに、ろう学校の幼稚部で日本語の獲得ができなければ、インテする
ことは無理ですから、早い段階から手話・口話と同時進行で日本語の文字に慣れる・
文字遊びで親しむ・文字を手話と口話で表現する・それができたら絵本に親しむなど
の工夫で、読み書きの力をつけていかなくてはなりません。
手話から日本語へ 投稿者:孫悟空 投稿日:10月29日(月)00時44分20秒
手話はもともとジェスチュアー(身ぶり手まね)から発達した言葉で、聞こえない
子供にとって自然でおぼえやすいものですが、手話から日本語に移行するためには
聴覚活用(補聴器)と口話と読み書き(カード)と同時進行でします。
聴覚活用ができない子供の場合は、視覚活用にしぼって、手話と口話と読み書きで
日本語獲得ができます。
以前に何度も書いたように、子供の個人差が大きいので、集団で教育するよりも
子供の能力・個性・興味に合わせた、マンツーマン指導が効果的です。
したがって、ろう学校の幼稚部にまかせきりでなく、親の責任と家庭の努力も
求められるということになります。
ろう学校の幼稚部で教えている先生で、具体的な方法をお知りになりたい方は
私あてメール下さい。個別にサポートさせていただきます。
聴覚手話法 投稿者:孫悟空 投稿日:10月29日(月)00時05分02秒
ネットサーフィンで、足立ろう学校幼稚部の「聴覚手話法」リポートを見つけました。
以前に書いたことですが、幼稚部に手話を導入して、子供のコミュニケーションが
活発になった反面、日本語の読み書きについては小学部の教科指導に先送りされた
ことが問題になっています。
手話からどのようにして、日本語の読み書きに移行できるのか、肝心なところが
あいまいで、まだ試行錯誤の域から出ていないように思われます。
これは、他のろう学校幼稚部で手話を導入したところも同じ問題でした。
下のリンクで、リポートをご覧下さい。